2020年3月9日月曜日

オーストリアのニース、ゴリツィア

今日は、「総合解説」から、『サーレ・エ・ぺぺ』編集長のエッセイのビジュアル解説です。
今月の話題は、ゴリツィアGorizia。
いきなり、聞いたことがない場所。
イタリアの端っこ、フリウリ=ベネチア・ジューリア州です。
ドローンで見るフリウリ=ベネチア・ジューリア
山から潟まで何でもあり。
ワインの産地の丘陵地はコッリオ。
 ↓


以前、州都のトリエステに行った時、街の雰囲気が他のイタリアの街とは全然違って、とてもドラマチックで、どこを見ても映画の舞台みたいだったことを覚えています。
思えばこれが、中央ヨーロッパ(スラブ)との初接触でした。
それまでずっとフィレンツェにいた身からすると、まったくの別世界。

ゴリツィア

かつて国境の町だったゴリツィアには、今でもその痕跡が残っています。
街はイタリアとスロベニアに分かれていました。
とは言ってもスロベニアのこと何も知らない・・・。

フリウリ=ベネチア・ジューリアの料理

エッセイには、街には冷戦時代に建てられた柵もあるが、現在では2つの言葉と2つの民族が買い物や仕事のために毎日行き来している・・・
とあります。

さらに、この地方は温暖な気候で、オーストリアのニースと呼ばれてハプスブルクの貴族たちに愛され、ドイツの文化も花開きました。
中央ヨーロッパ貴族の御用達の街でもあったのです。

食文化には、ボヘミアとハプスブルクの文化が吸収されています。
これは面白そうですねー。
ハプスブルクの貴族たちに人気だったドルチェが、ピンツァpinzaです。
ゴリツィアだけでなく、フリウリ全体の名物ドルチェ。

発酵させる生地のとても手間暇かかる復活祭のドルチェです。

リチェッタは「総合解説」に日本語訳を載せました。


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