13/14年5月号の「総合解説」でも、この料理の記事を訳していたので、読み返してみました。
色々面白いことが書いてありましたよー。
たとえば、この料理が生まれたきっかけとなったオリーブ・アスコラーナは、大粒で果肉が厚く、柔らかくて甘いの特徴。
これはどうやら当時最高のオリーブと考えられていたようです。
皇帝ネロは前菜として食べるのがお気に入りだったそうです
そもそもこの料理を考え出したのは、このオリーブを栽培していた畑の周辺の農民で、
最初はつつましく、前日のボッリートやローストの残りや野草を詰めていました。
やがて最も裕福な階級が特別な機会に作るようになり、モルタデッラや生ハムを加えるなどのバリエーションが生まれました。
現在も守られているのは、オリーブの種を抜く時は、スパイラル状に切り、エキストラ・バージンオイルで揚げるということ。
オリーヴァ・アスコラーナの伝統的な種の抜き方
これにクレミーニや子羊のコストレッタのフリットなどを加えれば、アスコリ風フリット・ミストになって、セコンド・ピアットになります。
今月の「総合解説」P.46にはクレミーニや子羊のコストッタ入りのアスコリ風フリット
ミストのリチェッタを載せました。
そして今やフリット・ミストはアスコリ・ピチェーノの代名詞。
毎年フリット・ミスト祭りも開かれています。
アスコリのフリット・ミスト
フリット・ミストは、そもそもイタリア中で人気の料理。
イタリア各地に名物のフリット・ミストがあります。
有名なのはピエモンテのフリット・ミスト
そしてナポリのストリートフードの王様、シーフードのフリット・ミストことクオッポcuoppo。
このナポリのフリット・ミストの象徴は、コーン型に巻いたシートに詰めた、いわばカルトッチョスタイル。
ざっと見ましたが、次回はナポリ風フリットを詳しく。
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