シチリアのドルチェ、ブッチェッラート・シチリアーノBuccellato siciliano。
初めて聞いた名前で、目にするのも初めて。
ちょっと衝撃的なくらい美しくて、どうやってこの網目模様を作るのか不思議でした。
多分ひと目見たら忘れないと思うのに、なぜ、今まで出会わなかったのか・・・。
このピンセット、欲しくなる~。
実際に作っている動画を見て、ようやく網目模様の謎が解けました。
ところが、もっと詳しく調べようとしても、情報が殆ど見つからないのです。
これは貴重なドルチェですよ。
シチリアで出会ったら、ぜひ味見をしておいたほうがいいです。
そもそも、これはクリスマスのドルチェだそうで、ドライフルーツがベースの詰め物を、パスタ・フロッラ(タルト生地)で包むという、クリスマスの時期にあちこちで見かけそうなドルチェです。
さらに、ブッチェッラートはバターではなくラード入り、というのも特徴。
ラードは、20世紀後半まで、イタリアの農村部で手に入る唯一の油脂でした。
ルーツが謎のドルチェで、リチェッタも様々あるらしいと、分からないことだらけのドルチェです。
ところが、『サーレ・エ・ペペ』誌
で明かされた手がかりは、2011年にパレルモ郊外のカステルダッチャCasteldacciaで作られた、とやたら詳細。
それでは、この手がかりを元に、ブッチェッラートとはどんなドルチェなのか、探ってみます。
まず、Buccellatiはカステルダッチャのde.co.(denominazione comunali)製品=特定のコムーネにゆかりの製品、でした。
カステルダッチャとアルタヴィッラ
カステルダッチャはシチリアを代表するデイリーワイン、フロリオグループのドゥーカ・ティ・サラパルータのコルヴォの本拠地。
ドゥーカ・ディ・サラパルータ
コルヴォはお手軽で手に入れやすいシチリアワインの代表。
カステルダッチャのドゥーカ・ディ・サラパルータのカンティーナ
カンティーナを訪れるついでにブッチェッラーティも探してみて。
完全に横道にそれました。
ブッチェッラーティのこと調べていたはずなのに、コルヴォの話になってしまった。
ドゥーカ・ディ・サラパルータのwebページはこちら。
ちなみにネット上ではブッチェッラーティのことをなぜかスペルがよく似たブチャラティと呼んでいて、これは有名なあの漫画のキャラクターなのです。
その漫画の登場人物にはみんなイタリア料理の名前がつけられているのだけど、これはまさかね。
いくらなんでも上級すぎる。
-------------------------------------------------------
「総合解説」
[creapasso.comへ戻る]
=====================================
0 件のコメント:
コメントを投稿