今日は、北イタリア料理の本、『テイスト・アンド・トラディツィオーネ1』のヘーゼルナッツの話を訳します。写真も素晴らしい本なので、ぜひP.54を御覧ください。
ランゲはla dolce Langhaとも呼ばれます。あらゆるものが、ドルチェ(優しい)なのです。
なだらかな丘は自転車でも回れます。テイスティングが目的のカンティーナ巡りには最適。
なだらかな丘陵地帯、暮らしはゆっくり流れ、美味しい食べ物と美味しいワインと友人がすべてのような世界。
すべてが予期していなかった贈り物のような優しさで満ちている。
良き友は、いつでも、1杯のコーヒーと甘いワインで(もちろんモスカート・ダスティ!)
と、地元のベーカリーで焼いた何ヶ月も日持ちするバーチ・ディ・ダーマやヘーゼルナッツケーキで迎えてくれる(もし客が来る前に食べてしまう誘惑に負けなかったら)。
フリザンテ(微発泡)で甘口のワイン、すっかり忘れていたけど、なんとも魅力的なワインがランゲにはありました。
ベーカーの息子、ファブリツィオ・ジャメッロが、1999年にヴェージメVesimeという小さな村でペイストリー・ショップを始めたとき、近所の人たちは、バカなことを、住民600人のこんな小さな村で店を始めたところで食べていけるわけがない、と思った。
ウェージメ
彼は子供の頃からスイーツやデザートを作るのが好きで、いつかは店を持ちたいと思っていた。オリジナルのバーチ・ディ・ダーマもbaci di dama考え出していた。ランゲの定番ドルチェのバーチ・ディ・ダーマだが、彼のバーチ・ディ・ランガbaci di Langaは平らで薄く、オリジナルのバーチ・ディ・ダーマより大きかった。
これが大ヒットした。
店の客は遠くから、バーチ・ディ・ランガを求めてやってきた。店のバーチはティッシュとリボンで手で包んでいた。
彼の店、パスティッチェリア・ファブリツィオ・ジャメッロのwebページはこちら。
そこにも書いてありますが、彼の店の主役はヘーゼルナッツのトンダ・ジェンティーレ・トリロバータ。
バーチョ・ディ・ランガは小さな村の小さな店ならではの小さなドルチェ。
今では村の名物にまでなりました。村を上げてもり立ててます。
ランゲっていいところだなあ。
老後はこんなところで暮らしたいなあ。
次回からリチェッタを訳します。
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『リグーリアの発酵生地』
『グイド・エ・グイド』
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