どちらも、よく聞く割には、その実態が全くわからない謎の2トップ。
シチリアは海塩が有名だけど、塩がとれる山の話は聞いたことない。
シチリアレモンは、コンカドーロの歴史を調べて、かつてここがヨーロッパ最大の柑橘果実の産地だったということはわかったけど、現状は?
シチリアのレモンはフェンミネッロ種(栽培量が最も多い)とインテルドナート種が代表的らしいので、イタリア料理の百科事典、『1001スペチャリタ』
で調べてみたら、シラクーザのレモンという項目にはこう書いてありました。
歴史的には、シラクーザはシチリアのギリシャ文化の重要な中心地で、レモンは街の最も有名な名産品。
古代ギリシャの街、シラクーザ。
かっこよすぎる動画。
シラクーザの農園のレモン
パザンアグルーミという大手生産者のサイトによると(こちら)
フェンミネッロは実がたくさんなり、年に数回収穫できることが特徴のIGP製品。
フェンミネッロという名前も多産という意味。
水が豊かで湿度が適度で温暖(冬は8、9℃~夏は31℃以下)なシラクーザでは、ジューシーなレモンを一年中収穫することができる。
イタリアのレモンの3個に1つはシチリアレモンで、
シラクーザはヨーロッパ最大の柑橘果実の産地と呼ばれている。
かなり昔から栽培されてきたが、現在もあるのは、イオニア海から10キロ以内で標高210m以内の肥沃な限られた地域。
レモンの収穫は、10月1日~4月14日のプリモフィオーレ、または冬レモン。
4月15日~6月30日のプリマヴェリーレ(春レモン)、またはビアンケット、マイオリーノ。
7月1日~9月30日の夏レモン、またはヴェルデッロ。
楕円形で重さは100g以内、皮は薄く、果肉は明るい緑色~レモンイエローでとてもジューシー。
皮も含めて、サラダやソルベット、ジェラートなど各種の料理に使うことができる。
パザンアグルーミのPV
シラクーザIGPレモンのジェラート
シチリアレモンじゃなくてシラクーザIGPレモンて呼んでるんですね。
インテルドナートはメッシーナの品種。
こちらのサイトによると
中~大型の楕円形で、酸っぱさのもとになるクエン酸が少ないので甘くてまろやか。
インテルドナートはこの品種を生み出した人の名前。
レモンの重要な栄養素、クエン酸が少ないということは、一般的なレモンとは全く違う使われ方が考え出されそう。
りんごのように食べるレモンだそうです。
まだリチェッタまでたどり着かない~と焦っていたら、シチリアのドルチェの本が入荷したので、
次回はこの本からリチェッタを探してみます。
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“レモン”の記事の日本語訳は「総合解説」2017年9/10月号P.17に載っています。
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