2019年9月4日水曜日

サリーナ島産でもマルヴァジーア・デッレ・リパリ

今月のグルメ旅ガイドは、サリーナ島です。

シチリアのちょっと北にある火山性のエオリア諸島の島の1つ。
世界遺産です。
7つの島がありますが、火山で世界的に知られるストロンボリ島もその一つ。
8月末にも噴火が。

料理の世界では、マルヴァジーア・デッレ・リパリで知られるリパリ島が有名。
この2つ以外は、正直、名前もよく知りませんが、何に興味を持っているかによって、他の島への関心度も違ってきます。


リパリに続いて2番めに大きなサリーナ島は、料理の世界ではたまーに話題になる島です。
諸島の中でも最も緑色の島で、農村の魂を持った島。
特産品はマルヴァジーアです。
サリーナ島産でもマルヴァジーア・デッレ・リパリ。
ちなみにエオリア諸島はサリーナ島以外全部リパリのコムーネに属しています。


この島のマルヴァジーア造りの詳しい歴史は「総合解説」に載せました。
7世紀頃ギリシャ人がぶどう栽培を広め、19世紀始めに全盛期を迎えるものの、19世紀末にフィロキセラで大打撃。
島の住民の大部分が島外に移り住む事態に。
そして1970年代に、プレッシャ出身のカルロ・ハウナーが島の美しさに魅せられて移り住み、放棄されたブドウ畑を買い取ってワイン造りを始めたのが再生のきっかけに。
甘~いマルヴァジーアは、美味しいですよね~。


島のもう一つの特産物ケッパー。

「総合解説」でも紹介していたダ・アルフレードのパーネ・クンツァート。

なんだか面白そうな島です。



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グルメガイド“エリア諸島のサリーナ島”の日本語訳は、「総合解説」2017年7/8月号P.43に載っています。
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