リグーリアの魔女の町のパンに続いて、イタリアの美味しいパンをもう少し。
今度はトスカーナのパンです。
トスカーナと言えば、塩気のないパーネ・ショッコが有名ですが、今回紹介するパンは、もっと風味があって、クラムがややしっとりとした柔らかいパン。
そう聞いただけでも美味しそうですねー。
ガルファニャーナのパーネ・ディ・パターテpane di patate della Garfagnanaです。
シンプルで1週間日持ちがする大きなパン。
こんなパン。
前回のパーネ・ディ・トリオーラは、そば粉を加えた山のパンでしたが、今回のパンはその名の通り、じゃがいも入りです。
じゃがいものパンは各地で作られていますが、代表的なのが、このガルファニャーナのパン。
ということは、ガルファニャーナはじゃがいもの産地、ということは想像つきます。
ガルファニャーナはトスカーナの北の端、ルッカ県にある地方です。
この地方でじゃがいもの産地として知られているのはガルファニャーナからセルキオ渓谷にかけての一帯だそうです。
セルキオ渓谷
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別世界のような深い森が広がる一帯ですねー。
あっ、そうそう、ガルファニャーナは、上質のファッロの産地でしたよね。
栗やきのこの産地としても知られています。
豊かな食文化のある地方。
ガルファニャーナのチーズの収穫祭。
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そういえば、パスタには、そば粉入りはあってもじゃがいも入り麺、というのは聞いたことないなあ。
同じ粉から作っても、パスタは都会の庶民の食べ物で、パンは山の農民や羊飼いの食べ物という気がしてきました。
ルッカのパンをもう1つ。
パーネ・ディ・アルトパッショpane di Altopascio。
トスカーナのパーネ・ショッコの一種ですが、このパンを有名にしているのは、地元の水の美味しさだそうです。
アルトパッショのパン祭りのPV
↓
パン好きにはたまらないお祭りですねー。
この町には、イタリアに50ほどあるパンの町協会の本部があります。
ちなみに、こちらのページの中ほどに、50の町のリストがあります。
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ガルファニャーナのパーネ・ディ・パターテ、パーネ・ディ・アルトパッショを含む「伝統的なパンのサンドイッチ」の記事の日本語訳は「総合解説」2012年8月号に載っています。
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