イタリアのカーニバルの話、続けます。
2月23日スタートの、プーリアのプティニャーノのカーニバルは、今年で620回目。
ヨーロッパでもっとも古い伝統のあるカーニバルなんだそうです。
公式webページはこちら。
今年のテーマは、生誕200周年を迎えたイタリアの誇る大作曲家、ジュゼッペ・ヴェルディ。
伝統に戻ることは前進だ、というキャッチフレーズです。
見ごたえありそうですねー。
カーニバルはイタリアで一番無礼講でカラフルな祭り。
家族が集まって家の中で行うクリスマスや復活祭と違って、町中が舞台の賑やかな祭りです。
そんなカーニバルの食べ物と言えば、道端の屋台で揚げている揚げ物。
ヨーロッパの人にとっては、屋台の揚げ物はカーニバルの楽しい記憶と結びついて、名前を聞いただけでわくわくするような幸せな食べ物なんだそうです。
揚げ物は、何もカーニバルじゃなくても、一年中、あらゆるところで作られています。
でも、なぜかイタリアでは、カーニバルが始まる2月になると、一斉に注目されるんですねー。
ドルチェもサラートも、色々ありますが、カーニバルと言えば、やはりドルチェ。
大きくイースト入りとイーストなしに分けられますが、イースト入りの代表の一つが、クラプフェン。
ぷうっとふくれたドーナッツ。
30/14 Krapfen mit Puderzucker - laktosefrei / Butaris
ジャンボ・クラプフェンだって。
これは買っちゃいます。
Big size sweet / RaSeLaSeD - Il Pinguino
こんなお店で売ってます。
ウイーンにて。
Big sweets shop / RaSeLaSeD - Il Pinguino
前から思ってたんですけど、ドーナッツ屋のイースト系ドーナッツっは、クラプフェンそっくり。
DSC00166 / Cappellmeister
クラプフェン作り
クラプフェンはイタリア語じゃないですよね。
上の写真もウイーンで撮影されたものです。
カーニバルの揚げ菓子の原型は古代ローマのもののようですが、クラプフェンのルーツはオーストリアです。
一説によると、オーストリアのグラーツという町からウイーンへ伝わり、そしてオーストリアが統治する北イタリアのロンバルド=ヴェネト王国へ伝わります。
さらに広まって、特にトレンティーノ=アルト・アディジェ地方で人気が出ました。
でも、この地方以外では、クラプフェンはボンボローニという名前で呼ばれるようになりました。
両方、ほぼ同じものです。
フィレンツェのボンボローニ。
bomboloni! / rfarmer
フィレンツェのバールで、アプリコットジャム入りボンボローニとカプチーノ。
bomboloni con marmellata / thepinkpeppercorn
結論は、世界中みんなドーナッツが好きってことで。
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関連雑誌;『サーレ・エ・ぺぺ』2012年2月号、“クラプフェンとボンボローニ”の記事の解説とリチェッタは、「総合解説」2012年2月号に載っています。
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