今日は、イタリアの男の料理事情について。
『ラ・クチーナ・イタリアーナ』の記事の解説です。
イタリア男性は、家庭で料理をするのか?
そりゃするよねえ。
じゃあ、料理教室に通うのか。
記事によると、80年代には、家で料理をする男性は28%。
それが今では43%だって。
大手料理教室コングストでは(webページはこちら)生徒の40%が男性だって。
ほお、こりゃすごい。
ただし、料理教室に通う動機というのが、「友人と食事を楽しんで女性と親しくなるため」、と訳しときましたが、実は、女性と親しくなるというより、女性にもてたい、という下心があると、包み隠さず分析してました。
とにかくこの記事は面白かったですねえ。
まず、料理教室に通う男性の人物像は、30~55歳の一人暮らしの独身者。
これは、現在イタリアの市場で増加中の購買者層なんだって。
で、料理教師に通う独身男性のことを、女性に頼らずに美味しいものを食べたい人、という、ちょっとさびしい分析。
スーパーでも一人前サイズの商品が多くなり、調理器具メーカーも一食サイズの電子レンジ用容器なんかを次々と開発しているんだそうです。
つまり、日本ならぼっちと呼ばれちゃう人たちが、イタリアでも増殖してるってことですね。
さらにスゴイのは、家庭の父親が料理教室に通う動機。
父親が子供のために料理を習うんだって。
これって日本でもそうなんですか?
さらに、妻を助けるため、という立派な動機も。
共働きの妻が家事や育児に費やす時間を考えると、自分も何かしなくてはと思い、料理を習うことにした、なんて。
こちらのページによると、ゾニングループの副社長フランチェスコ・ゾニン氏やオイルメーカーのカルロ・カルリ氏は、友人を招いてのホームパーティーの時には市場まで出向いてうさぎ肉や放し飼い鶏を買って、自分で調理するそうです。
こういうセレブたちが料理をする姿ってカッコイイですよねえ。
でも、中途半端なものは出せないだろうなあ。
フランチェスコ・ゾニン氏の料理
↓
こりゃモテルなあ。
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関連誌;『ラ・クチーナ・イタリアーナ』2011年9月号、“イタリアの男の料理事情”の記事の訳は「総合解説」2011年9月号に載っています。
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