イタリア人にとって、オーブンで焼くパスタは、それだけですごいご馳走。
もし、遊びに行ったお宅で、お食事に、型に入れて焼いた大きな料理が出てきたら、例え見栄えは大雑把でも、そこには、あなたへの精一杯のおもてなしの気持ちが込められています。
なすとスパゲッティのティンバッロ
。
ショートパスタで作る
ガットパルド(山猫)のティンバッロ。
ナポリのサルトゥはお米。
これはすごい。
ラザーニャは、比較的こじんまりしていて、一人でもなんとか作れる。
スロー・フードのリチェッテ・ディ・オステリエ・ディタリアの『パスタ』には、フリウリからシチリアまで、ラザーニャだけでも18のリチェッタが載っています。
イタリアで最古のパスタの形と言われるだけありますね。
まあ四角く伸ばして長方形に切っただけですけど。
パスタに使う小麦粉も、セモリナ粉、00タイプの軟質小麦粉、0タイプの軟質小麦粉、と様々。
具も様々なんですが、意外なことに野菜が圧倒的に多い。
肉の具(ラグー)は、ボロニェーゼとナポレターナが目立ってますねえ。
ラザーニェ・ナポレターナ
↓
http://www.flickr.com/photos/imercola/3416331998/
ナポリとボローニャって、北と南のパスタの両雄ですね。
ラザーニャ・ボロニェーゼは、よく知られているけれど、ナポリ風ラザーニャって、どうなんでしょう。
ちなみに、ボローニャのラザーニャは、結婚式や祝日の料理ですが、ナポリのラザーニャはカーニバルの料理。
大きな違いは、ボローニャ風は、パスタをほうれん草で緑に着色。
ナポリ風は、ラグーは豚肉が主役。
さらに、ナポリ風はベシャメルが入りません。
そういえば、マルケのヴィンチスグラッシも、ベシャメルが入らないラザーニャの一種でした。
ヴィンチスグラッシ
↓
http://flic.kr/p/bC7H8w
ナポリ風はベシャメルの代わりに、リコッタと牛乳のモッツァレッラをはさみます。
ボローニャはラグー、パスタ、ラグー、ベシャメル、パルミジャーノと重ね、ナポリはパスタ、ラグー、リコッタと牛乳のモッツァレッラ、ポルペッティーネと重ねます。
やっぱり、地中海料理にはベシャメルより羊のチーズと糸を引くチーズですねえ。
でも、どっちもボリュームはすごそう。
ボローニャ風とナポリ風、どちらを選びますか?
ナポリ風ラザーニャ
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ナポリのサルトゥって、どこで食べられるんでしょう?でも、なかなか1,2人では頼めませんね。
返信削除ところで、「型に入れて焼いた大きな料理は精一杯のおもてなし」のくだりを見て昔プーリアであったことを思い出しました。実は昼席に招待されたのですが、迎えに来てもらえるのかと誤解し家で待っていたところ、向こうも家で待っていて、到着は夕方近くに。当然宴席は終了(そこまで遅くなったのも、色々理由が。笑)
後で残骸を頂きましたが、なすやきのこなど、それはそれは素朴で美味しい料理でした。今思うと申し訳ない気分ですが、料理担当のお母さんが怒っていなかったのが救いでした。
くるりさん
返信削除こういう料理は、調理だけでも最低半日はかけてますから、気合入っていたはずですよー。
料理を見た時点で、大喜びのリアクションができたらイタリア人。
サルトゥ、一人前サイズがあるとしたら、バールやロスティッチェリーアあたりでしょうか。しかも、あるとしたらランチタイムで、すぐに売り切れるパターンですね。
わっかりました。今度はオーブン料理を見た時点で、イタリア人並みのリアクションを心がけます(笑)
返信削除サルトゥ、今度バールで注意して見ることにしよう。
くるりそん
返信削除そうそう、ハグしてチュッ、チュッとできたら完璧です。
サルトゥ、見つけたら教えてちょ~!