2012年7月23日月曜日

ペストの世界大会

もうすぐオリンピックですが、今日は料理の世界の大会の話。

3月17日に、ジェノヴァで約100人が参加して行われた、
Campionato Mondiale di Pesto Genovese al Mortaio(カンピオナート・モンディァーレ・ディ・ペスト・ジェノヴェーゼ・アル・モルタイオ)「乳鉢で作るペスト・ジェノヴェーゼ世界選手権」という大層な名前の大会です。

だいたい(?)2年に1度のペースで開催されていて、今年は第4回大会。
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観客は2000人が集まりました。

優秀したのはセルジョ・ムート(58)さん。
カラブリアのコゼンツァ出身で今はドイツに移り住んでイタリア料理教室を経営してる方。
過去の優勝者は、41歳のリグーリアの薬剤師さん、韓国系アメリカ人の料理人の若者、67歳のジェノヴァの主婦。
参加者の約半数がジェノヴァ在住。
年齢は20歳から80歳と様々。
楽しそうですねえ。




ジェノヴァの名を世界的に有名にしたペスト・ジェノヴェーゼは、ジェノヴァの誇り。
この大会で使用する材料は、厳格に決まっています。

まずバジリコは、バジリコ・ジェノヴェーゼDOP。
Basilico genovese dop

使うのは15日以内の若い葉。

オイルはリヴィエラ・リグーレDOPのエクストラヴェルジネ。
パルミジャーノ・レッジャーノは18か月熟成のもの。
ペコリーノ・フィオーレ・サルドは12か月熟成。
松の実は国産。
塩はトラーパニ産。
にんにくはリグーリア名物のヴェッサーリコ産。

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リグーリアが産んだゆるキュラは、ポッチャリで髭づら、グリーンの全身タイツにBの文字。
その名もカピタン・バジリコ。
意外とかわいい?
ブイオ・ペストというバンドのリーダーが監督・主演して続編までできた本気の映画。
リグーリア限定公開だったらしい。
公開初週の興行成績は、全伊中第26位、リグーリアでは大ヒット。



リグーリア人がバジリコに特別な思い入れがあるのはよく分りました。


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