今日はタラの話、その2。
『ラ・クチーナ・イタリアーナ』の記事の解説です。
記事では、メルルッツォ(マダラ)とナゼッロ(メルルーサ)の料理をいくつか紹介していますが、その中に、スペイン料理が1つ混ざっています。
「バッカラのピルピル」です。
これがスペイン料理だと言う説明が一切ないところをみると、イタリアではピルピルはそれなりに知られている料理のようですね。
スペインのバスク地方で生まれた料理で、スペイン語では、バカラオ・アル・ピルピルBacalao al pil pil。
バスクのピルピル
にんにくと唐辛子で香りをつけたたっぷりのオリーブオイルでバッカラを煮て、鍋をゆすりながらオリーブオイルを乳化させる料理。
作る時にピルピルという音がする、というのでこの可愛らしい名前がついた料理。
擬音語は日本語にはたくさんありますが、ヨーロッパの言語では珍しいですよね。
『ラ・クチーナ・イタリアーナ』では牛乳を加えるリチェッタを紹介していますが、オリジナルのリチェッタでは牛乳は加えません。
↓伝統的なピルピルの作り方。
↓フライパンと茶こしで作るお手軽バージョン(音声なし)。
↓???!!
↓イタリア料理でオリーブオイルを乳化させるバッカラ料理と言えば、ヴェネトの夏の料理、バッカラ(実際にはストッカフィッソ)・マンテカート。
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関連誌;『ラ・クチーナ・イタリアーナ』2008年2月号
バッカラのピルピル、バッカラ・マンテカートを含む“タラ”の記事の解説は、「総合解説」'08&'09年2月号に載っています。
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