前回の続きで、プラートの話です。
まずはビスコッティ・ディ・プラートの動画。
バターを加えるリチェッタが多い中、これはオリジナル通りバターなしです。
アニスシードと松の実入り。
リチェッタは、ガンベロロッソ・チャンネルの講師でもあるジャーナリスト、ニコラ・サンティーニ氏のものだそうです。
180度のオーブンで一度焼き、焼き色が付いたらカットして、火を消したオーブンに戻して乾燥させる過程が省略されています。
プラートには、もう一つ名物ドルチェがあります。
それはプラートの桃。
これも、これも、これも、みんなプラートの桃こと“ペスケ・ディ・プラート”。
桃という名前で桃にそっくりの外見でも、桃は一切入っていません。
発酵させた甘いブリオッシュ生地にアルケルメスをしみ込ませて桃色にし、カスタードクリームをはさんでいます。
ババの親戚のようなドルチェです。
『ラ・クチーナ・イタリアーナ』によると、1861年のイタリア統一を祝う晩餐会で初めて披露されたのだそうです。
晩餐会が行われたのはドゥオモ広場のロカンダ・コントルッチ。
今はもうないようですね。
ペスケを作ったパスティッチェーレの名前も伝わっていません。
このペスケ・ディ・プラート、袋に入った市販品はパサパサしていて味が全然違うそうなので、ぜひパスティッチェリーアのペスケ・ディ・プラートを味わってみたいもの。
『ラ・クチーナ・イタリアーナ』お薦めのパスティッチェリーア・カフェ・ヌオヴォ・モンドNuovo Mondoは、残念ながらwebページはありませんが、ドゥオモのすぐそばです。
(via Garibaldi 23)
ちなみに、ビスコッティ・ディ・プラートやペスケ・ディ・プラートのリチェッタは、クレアパッソで販売している『Il grande libro della vera cucina toscana』にも載っています。
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関連誌;『ラ・クチーナ・イタリアーナ』2007年10月号
“プラート”の記事の解説は「総合解説」'07&'08年10月号に載っています。
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