今日はワインの話。
『VS』の記事の解説です。
イタリアって、お貴族さまが多いですよねえ。
特にワイン業界には、伯爵だの侯爵だのがわんさかいるような気がします。
イタリアは、1861年から1946年までは、「イタリア王国」でした。
王様はサヴォイア家。
でも、第二次大戦後の1946年、国民投票によって廃位が決定。
王家は全員国外追放となりました。
1948年には、貴族の称号も非公認となります。
現在のイタリアでは、貴族を名乗ることは違法ではありませんが、法的な特権はありません。
伯爵や侯爵という称号に高貴さの違いは特になく、力関係で重要なのは、家柄の古さ、歴史的な業績、婚姻関係、所有地の広さや安定性などなんだそうです。
サヴォイア家は、2002年に帰国が許されました。
イタリア最後の国王、ウンベルト2世の息子、ヴィットーリオ・エマヌエーレ・ディ・サヴォイアは、2003年に帰国しましたが、マフィアがらみで逮捕されるなど、黒い疑惑が絶えない人で、分家筋から家長宣言をされて裁判になるなど、どろどろのお家騒動になっています。
サヴォイア家当主、ヴィットーリオ・エマヌエーレ・ディ・サヴォイア
息子のエマヌエーレ・フィリベルト・ディ・サヴォイアは実業家。
ここでは踊っていますが、サンレモ音楽祭で歌も歌いました。
国民からの支持はかなり低いサヴォイア家ですが、イタリア中に貴族の称号を持つ人はたくさんいて、地元ではそれなりに敬意を払われています。
外国人から見れば、「貴族」という言葉はなんともリッチでセレブな響き。
ワインのイメージには、まさにぴったりですねえ。
イタリアワインによくある貴族の称号は、
コンテ Conte(伯爵)
マルケーゼ Marchese(侯爵)
プリンチペ Principe(王子)
ドゥーカ Duca(公爵)
あたりでしょうか。
次回は、ある伯爵家のワインの話です。
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ビルギットとマーゴットとハマーは別人であってビルギットとマーゴットとハマーが武器の販売で争っている。
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