今日は復活祭と子羊の話。
季節外れなのはよーく分かってますが、クレアパッソの次の配本が4月号なもので(汗)。
イタリア料理と復活祭はとても深い関係にあるけれど、キリスト教の話はどうもよく分からないですよねえ。
復活祭には子羊料理を食べる、という話も、なんとなく知ってはいても、その理由となると、いま一つピンとこなかったりして。
宗教の話が出てくると、ちょっととっつきにくいですが、イタリア料理を知る上では、やっぱり少しは知識があったほうがいいかも。
というわけで、料理に関係のある復活祭の話のごく初歩的なものをいくつか集めてみました。
復活祭は、イタリア語ではパスクア Pasqua。
キリスト教圏では、毎年日付が変わる移動祝日ですよね。
「春分の日の後の最初の満月の次の日曜日」です。
紀元4世紀には、すでにこの方式が定められてたそうです。
2009年は4月12日でした。
2010年は4月4日です。
そして何が復活したのかと言えば、キリスト。
十字架にかけられて死んでから3日後に復活したんですねー。
復活祭の46日前には、四旬節(イタリア語ではクアレージマ Quaresima)というのがあります。
昔はこの期間は、キリストの苦しみを分かち合うために肉食を断つ、という習慣がありました。
そこで、その前にたっぷり肉を食べてどんちゃん騒ぎをしておこう、というのがカーニバル(カルネヴァーレ carnevale)。
46日間もキリストの受難に思いをはせてひたすら節制した後に、いよいよやってくるのが復活祭です。
キリスト教の典礼の中でも最高のもの。
2009年の復活祭の日のヴァチカン、サン・ピエトロ広場。
えーっと、今のローマ教皇の名前、また忘れた。
ベネディクト16世でした。
この時期、運が悪いとサン・ピエトロ寺院は中に入れないので、旅行の予定がある時は要チェックですね。
復活祭は洗礼を受ける人がもっとも多い時期。
サン・ピエトロでもやっています。
洗礼は、キリスト教徒でないと何のためにするのか、まったく分かりませんねー。
でも、イタリア料理の中には洗礼に関係するものもあるんです。
寺院の外ではこんなパレードも。
ヨーロピア~ン、ですなあ。
こちらはカラプリアのサン・カロージェロという町の復活祭の様子。
ジュゼッペ・トルナトーレ監督の映画に出てきそうですが、2009年の復活祭です。
復活祭の話、次回に続きます。
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