今日は11月の第3木曜日。
ボジョレー・ヌーヴォーの解禁日ですね。
そこで今日は、イタリアのノヴェッロの話です。
ノヴェッロの販売の解禁は、1999年の法律で11月6日の午前0時01分と定められています。
(なぜ01分?)
展示や試飲の解禁は、1日前の11月5日の午前0時01分。
ローマにあるラツィオ州のエノテーカ、パラティウムで行われた2009年のラツィオ産ノヴェッロのテイスティングの様子。
盛況ですね。
ノヴェッロは、ボジョレー・ヌーヴォーと同じマセラシオン・カルボニック、イタリア語なら「マチェラツィオーネ・カルボニカ macerazione carbonica」、つまり炭酸ガス浸漬法で製造されます。
法律では、マチェラツィオーネ・カネボニカのワインを最低30%含む、と定められています。
アルコール度は11%以下。
ボジョレーと違うのは、様々な種類のぶどうを使って様々な地方で造られている、ということでしょうか。
だから、個性も様々なので、ボジョレーと違って今年の出来はどう、と一概に言いきれないですよね。
ちなみに、普通の醸造方法のワインの新酒、という意味の「ヴィーノ・ヌオヴォ vino nuovo」とは別のもの。
ヴィーノ・ヌオヴォの方は、たいてい春に出回ります。
マチェラツィオーネ・カルボニカ
次の動画は、プーリアのルーヴォ・ディ・プーリアというコムーネの今年のノヴェッロのテイスティング。
今年の気候は6~7割は良い年。
後半は雨が降ったが、例年のような酷暑はなく、特に問題はなかった。
今年も素晴らしい香りのノヴェッロに仕上がっている。
とのこと。
テイスティングの評価は、エレガントで輝きのある色、レッドカラントやラズベリー、桑の実、いちごなどのベリー類の香り、強くて心地よい香り。
若者や女性に人気。
焼き栗やきのこ、狩猟肉など、季節の食材と一緒にどうぞ、と言ってます。
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ノヴェッロを求めてくる方が多くなって来ました(笑)
返信削除ヌーヴォは大イベントになってしまいました。
一般の方はヌーヴォはスーパーに売っているからクリスマスケーキ同様に家で飲まれる方が多いようです(笑)、
ウチがセレクトしたヌーヴォを楽しみにしている方も多いですが、イタリアワインを飲まれる方がダントツに多いですね(笑)
来年はノヴェッロを出します(笑)
でも生産量少ないですよね。
マチェラツィオーネ·カルボニカ、よく覚えておきます(笑)
Vittoiroさん
返信削除イタリアのノヴェッロ祭りの動画をたくさん見ていると、やっぱりヌーヴォーやノヴェッロは、みんなでお祭りをやって盛り上がるから楽しいんだとつくづく感じます。
日本では航空便のせいでどうしても高くなってしまうけれど、気取らずに飲むのが一番ですね。
クリスマスケーキ感覚!
まさにそうですね!
実はまだノヴェッロを一度も飲んだことがない私です(爆)
返信削除関係ないのですが、プレッツェーモロさんの文章にはいつも関心させられます。歴史的背景を踏まえているからただ勉強になるというだけでなく、「自分ならどこに疑問をもつか」、というところが必ず押さえられているからです。
右から左ではないから、きっと一度疑問をもったらつぶすまで相当な時間をかけてしまうでしょうし。翻訳というのは、げに深い作業なのだとつくづく感じ入っております。
あは、すいません、かしこまって(笑)
くるりさん
返信削除おーっと、ノヴェッロ未体験でしたか。
うっかりしてると飲みそびれちゃうんですよね。
近所のスーパーではヌーヴォーが売り切れてました。
売れるんですねー。
くるりさんてば、お見通しですねー。
私の翻訳仕事は、手の抜き所が分からなくてどんどん深みにはまっていくという日々なんです。
でも、こうやってあったかいコメントをいただくと、もっと深みにはまってもいいや、って気になります(笑)
ありがとーございまーす!