今日はベビーフェンネルの話。
『サーレ・エ・ペペ』の記事の解説です。
ベビーフェンネルは、イタリア語では、フィノッキオ・ベビー finocchio baby 、ベビー・フィノッキオ、またはフィノッキオ・ピッコロ。
ケンタッキーのファーマーズマーケットのベビーフェンネル
photo by toddmundt
スズキのベビーフェンネル添え
帆立貝のベビーフェンネル添え
ベビーフェンネルのピクルス
『サーレ・エ・ペペ』では、カステッロ・マルヴェッツィ(ブレッシャ)のシェフ、アレッサンドロ・カッポット氏が、“子牛頬肉のボッリート、赤ワインソース”の付け合わせに、アルデンテにゆでたベビーフィノッキオを添えています。
地中海生まれの野菜、フィノッキオ。
日本では全然メジャーになれませんが、アメリカではベビーフィノッキオを市場で売ってたりするんですねえ。
ヨーロッパではどうなんでしょう。
現在、ヨーロッパのフィノッキオの約90%は、イタリアで消費されているんだそうです。
実は、フランス、スイス、ドイツ以外では、ヨーロッパでもそれほどメジャーじゃなかった。
フランスに本拠を置く大手種苗会社Clauseのイタリア支社長が言うには、
「フィノッキオの未来はベビーにかかってる」らしいです。
この会社、イタリア以外の国にもフィノッキオを広めようとして取った作戦が、フィノッキオのチビ化。
ミニ野菜は、イギリスでヒットしたのがきっかけで欧米中に広まったんだそうです。
このブームに乗っかろうと言う訳ですねー。
ベビーフィノッキオのセールスポイントは、
「味は普通のフィノッキオと同じで、しかも結球部分は全部食べることができるので、捨てる部分が少ない」
ただし欠点は、コストが普通のフィノッキオよりかかること。
現在イタリアでは、Clause以外にも2社がベビーフィノッキオの開発に取り組んでいて、小さいものでは1個80gぐらいからあるようです。
イタリア生まれのベビーフィノッキオは、はたしてヨーロッパを制覇することができるのでしょうか。
そしていつの日か、日本までたどり着くんでしょうか。
動画は、フランス出身でボストン在住のシェフ、ジャッキー・ロベール氏が作るスズキのグリルのベビーフェンネル添え。
ベビーフィノッキオとカルチョーフィをトマトソースに入れて蒸し煮にしています。
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関連誌;『サーレ・エ・ペペ』2007年2月号
“シェフ~アレッサンドロ・カッポット”のリチェッタは、「総合解説」'07&'08年2月号、P.12に載っています。
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