きのうに続いてシチリアの話。
カステルヴェトラーノcastelvetranoは、踊るサテュロスのような観光の目玉はないけれど、セリヌンテの遺跡に行くには必ず通る町。
上のマークがカステルヴェトラーノで下がセリヌンテ。
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町のジャコモ・マッテオッティ広場
カステルヴェトラーノの名物は、オリーブオイルとパーネ・ネロ。
『ラ・クチーナ・イタリアーナ』で「シチリアのオリーブオイルの名門」と紹介されていたメーカーは、アンジェラ・コンシーリオAngela Consiglio。
この造り手のテヌータ・ロッケッタTenuta Rocchettaというエキストラバージンオイルは、イタリアのオリーブオイルコンクールでいつも上位に入っています。
日本にも輸入されていますね。
パーネ・ネロpane neroは、カステルヴェトラーノ周辺で栽培されているトゥンミニアtumminiaという黒ずんだ硬質小麦が20%入っている田舎パン。
ギリシャから伝わった品種のようなので、サテュロスと同じ頃にイタリアにやってきたのかも知れませんね。
この小麦によって、パンに独特の甘みと香ばしさが生まれます。
パンを焼く窯にくべるのはオリーブの枝。
トゥンミニアは栽培量が少ないため、スローフードの後援食材に指定されています。
fondazioneslowfood.it
カステルヴェトラーノのパーネ・ネロを紹介しているサイト
↓
ilpanenerodicastelvetrano.it
パーネ・ネロ作りの「予告編」(?)。
残念ながら本編が見つからない!
南イタリアの田舎パンは、本当においしいですよね。
シチリアのごま付きパンも、一度食べたら病みつきになる味。
その中でもこのカステルヴェトラーノのパーネ・ネロは有名なようです。
このパンを味わうためにカステルヴェトラーノに行ってみる、というのもいいかも知れませんねえ。
パンとオリーブオイルだけでなく、この地方には珍しいチーズもありますよー。
次はこのチーズの話です。
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関連誌;『ラ・クチーナ・イタリアーナ』2006年4月号
記事にはオリーブオイルの代表的なメーカーとパーネ・ネロを販売している店のリストも載っています。
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