今日は久々にワインの話題。
ここ最近の「総合解説」のワインの記事は、1978年世界ソムリエコンクール優勝で、イタリアソムリエ協会長、ジュゼッペ・ヴァッカリーニ氏監修の『クチーナ・イタリアーナ』の記事を訳しています。
ヴァッカリーニ氏はこんな人。
↓
毎月、テーマにそった短い記事があり、日常のワイン、定番のワイン、特別なワインを数種類ずつ選ぶという構成です。
今月のテーマは、ワインの適正価格について。
卸価格が安いワインほど、レストランでの販売価格は割高になる、ということをぶっちゃけています。
今月の特別なワインは、トスカーナに生まれたからにはワインを造ってみたかったと語るフェラガモ家の3男が造るスーパー・タスカンのプリーマ・ピエトラと、
こんなワイン。
↓
あれ、創業者のサルヴァトーレ・フェラガモ氏はカンパーニア生まれなんだ。
15歳でアメリカに渡り、帰国後にフィレンツェで靴屋を開業して大成功を収めて、今は同族経営のファッションブランドとして多角経営をしていたんですね。
3男はカンパーニアよりトスカーナの血のほうが濃かったようです。
プリーマ・ピエトラのぶどう畑
↓
壮大で美しい。
わかりにくいけれど、海の比較的近くです。
もう1本は、ヴェルディッキオ・デイ・カステッリ・ディ・イエージの優秀な造り手の1つ、サルタレッリのバルチャーナ。
バルチャーナの動画は見つからなかったので、カンティーナの紹介動画です。
↓
この記事には、イタリアでの販売価格が明記されています。
プリーマ・ピエトラが驚くほど高額なのに対して、このヴェルディッキオは、気が抜けるほどお手頃価格です。
ワインの適正価格について、考えさせる記事だなあ。
-------------------------------------------------------
“ワインの適正価格”の記事の日本語訳は、「総合解説」2016年3月号に載っています。
「書籍リスト」
[creapasso.comへ戻る]
=====================================
登録:
コメントの投稿 (Atom)
キャビアはしばらく見ないうちにずいぶん種類が増えてました。
(CIR12月号)の話、今日はクリスマスにふさわしいゴージャスな食材、キャビアとトリュフの話です。 カスピ海のチョウザメの 卵を初めて塩漬けにしたのは、2千年前のペルシャ人だと言われています。それをロシアの皇帝が輸入して宮廷に取り入れたところ、キャビアは黒い金と呼ばれる高級品と...
-
グラナ・パダーノの話、その2です。 イタリアで流通しているハードチーズの50%近くを占めるグラナ・パダーノ(AC Nielsen調べ)。 2008年の生産量は、435万5347個でした。 平均的な販売価格は11.05ユーロ/㎏。 イタリアの硬質チーズの平均価格は12.70ユーロな...
-
(CIR)2月号の“ゆでないパスタ”というのは、たっぷりの沸騰した熱湯にパスタを入れて常に沸騰させながらゆでる、といういわゆる伝統的と呼ばれる昔ながらの方法でパスタをゆでない方法です。 プロの技を駆使しながらゆでないでパスタを加熱する方法を取り上げたのがこの記事です。 その一つが...
-
今日のお題はプリーモピアット。今月の「 総合解説 」P.5の料理です。 スパゲッティなんですが、料理名がやたらカッコイイ。 “アサシンのスパゲッティspaghetti all'asssassina”だって。 初めて聞きました。 聞いたこともない料理だったのに、逆にnetに...
1 件のコメント:
コメントを投稿