2016年7月7日木曜日

カステルヴェトラーノのパーネ・ネロ

今日はマルサラからシャッカへの旅の続きです。

ギリシャの遺跡があるカステルヴェトラーノで、ギリシャ人がイタリアに伝えたもののことを考えながら、有名カンティーナ、ブラネタのリゾートホテルでワインを試飲したら、次は、パンが名物の町、カステルヴェトラーノへ行きます。

地元品種のマルツォーロ、別名トゥンミニーアという硬質小麦を、石臼で挽いた全粒粉と
天然酵母の生地を、剪定したオリーブの小枝で焼いたパン。
スローフードの保護食材。
トンマーゾ・リッツォのパーネ・ネロは、一生に一度は食べておきたいパン、だそうですよ。

シチリアに小麦を伝えたのはギリシャ人。
セリヌンテのすぐ隣にあるカステルヴェトラーノの地元の小麦なら、きっとギリシャ人が伝えた古代小麦ですね。




トンマーゾ・リッツォ氏のパーネ・ネロ
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そしてこのパンと相性が抜群なのが、カステルヴェトラーノのもう一つの名物、エクストラヴェルジネのオイル、オーリオ・ヴェルデ。
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そして最後の町、シャッカ。
ここの名物はグラニータとイワシのコラトゥーラ。
コラトゥーラはチェターラだけじゃないんですね。

そしてグラニータのマエストロと言われる個性的な店主がいる名物店が、バール・ローマ。
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マルサラから、ギリシャがイタリアに伝えた小麦、ワイン、オリーブを満喫して、グラニータで締める旅も、のんびりしていていいですね。

店の詳細は「総合解説」をご覧ください。


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“マルサラからシャッカへの旅”の日本語訳は、「総合解説」13/14年6月号に載っています。
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2 件のコメント:

vittorio さんのコメント...

食べてみたいです、

その様な釜で焼くのがいいですよね、全粒粉を入れるとパンの風味が違います、最近私も全粒粉を使っています、

暑い日はグラニータが最高ですね。

prezzemolo さんのコメント...

Vittorioさん

硬質小麦の全粒粉のパンにレモンのグラニータをはさんで食べれば、この暑さも乗り切れる気がします。

よもぎはドイツ語ではベアムート。かっこよくてお餅につける名前じゃないよね。トリノでパティシエが白ワインとよもぎから作りだしたのがベルモット。

今日のお題は、メイド・イン・イタリーの食材です。(CIR2022年1月号P.37の記事) その食材は、ベルモット。ピエモンテ州トリノで誕生したフレーバード・ワインです。 白ワインにスパイスとハーブを加えて香りをつけたもの。 ところで、ベルモットはドイツ語の“ヨモギWermut”が...