2015年12月3日木曜日

ミラノのレストラン

今月の「総合解説」で、訳していて一番違和感が残った文章が、ミラノのあるレストランの話。
今年は食がテーマのエキスポで、日本でも何度か話題になったミラノですが、その後、この街はどうなっているのでしょうか。
問題の記事はエキスポ開催前の、景気高揚への期待に満ちた時期の話でした。
それはこんな内容です。
「ワールド・ジョイント・センター20階には、イタリアで一番高い場所にあるリストランテができた」

ミラノ在住の方なら知っているのでしょうか。
ワールド・ジョイント・センター(hpはこちら)。
始めて聞きました。
それと、20階がイタリアで一番高い場所だという情報、イタリア在住の方なら違和感ないんでしょうか。
店のhpによると(こちら)、イタリアどころか、ヨーロッパで一番高い場所についたミシュランの星なんだそうですよ。

軽いカルチャーショックです。



店の名前はウニコ(unico/唯一という意味)。
ちょっと痛く感じるのは私だけでしょうか。

モダンな高層ビルより興味を引いたのは、ポルタ・ロマーナ地区の18世紀の農家再建プロジェクト(hpはこちら)。
カッシーナ・クッカーニャ。
ミラノの中心部に農家の集落を作ろうという画期的な試み。





ミラノの名物料理を出すセルフサービスのレストランや市場もあって、道の駅の雰囲気。
出している料理もモンデギーリ、イワシのイン・サオール、野菜のミネストローネ、ほほ肉のポレンタ添えなど。

最後は、この街のエネルギーを感じる若手の店の料理。
ナイトライフの中心地、ナヴィッリ地区にあってミシュランの星付き。

パニーノ・プッタネスカ
 ↓



ミラノエキスポ前は、街中に勢いがありました。
宴の後、ミラノの現在、そして未来が楽しみです。


-------------------------------------------------------
“ミラノ”の記事の日本語訳は「総合解説」13/14年2月号に載っています。
[creapasso.comへ戻る]
=====================================

0 件のコメント:

トンカ豆はバニラの代用品として世に出ましたが、最近の日本のある出来事にそっくりの事実から使用が禁止されました。

きのうはオーストラリアのフィンガーライムとか、聞いたことないフルーツを紹介しましたが、(CIR1月号P.5)の料理で一番謎だったのは、fave tonkaです。 始めて聞いた名前です。いったい何なのか、想像もできません。 ドイツで行われたアイスクリームのワークショップでトンカ豆に...