お正月休みはいかがお過ごしでしたか?
今年もよろしくお願いします。
さて、2015年の最初のお題は、イタリア各地の伝統的なパンです。
最初は、パーネ・ディ・トリオラpane di Triola。
トリオーラはリグーリア西海岸、インペリア県の山の中の村。
魔女の村として知られています。
最近では、ハロウィンの町をアピールしているようです。
一風変わった、アーティスティックなハロウィン。
動画
下の動画で、イタリアを代表する美味しいサワードウのパンとして、パーネ・ディ・アルタムーラの次に紹介されているのが、パーネ・ディ・トリオーラです。
特徴は、山のパンならではのそば粉入りの生地で、小麦のふすまを散らした上に生地をのせて発酵させるので、表面にふすまがまぶされていること。
長期間フレッシュさが続くパンです。
簡単な作り方
見るからに美味しそうなパンですねー。
リグーリア以外では全然知られていませんが、リグーリアの人にとってはパーネ・ディ・アルタムーラに匹敵するパンだそうです。
トリオーラは町に共同かまどがあって、各家庭ごとに週に1度大きなパンを焼いていましたが、残念ながら、現在このパンを伝統的な製法で作っている店は、なとん1軒のみ。
作っているのはパニフィーチョ・アスプラナート・アンジョリーノ。
panificio asplanato angiolino
Corso Italia, 37
18010 Triora (IM)
ちなみに、むかしの共同かまどは、Vico del fornoという通りにあったようです。
人口が500人程度の小さな村のただ1軒のパン屋で作られているパンて、幻すぎますねー。
でも、食べてみたい~。
パンはリグーリア一体とピエモンテ南部で販売されているそうです。
リグーリア西海岸は、ピエモンテ南部ともつながっているので、ロンバルディア、ミラノあたりからもアクセスしやすく、意外とトリオーラのパンも州外で知られている様子です。
-------------------------------------------------------
“パーネ・ディ・トリオーラ”をはじめとする「伝統的なパンのサンドイッチ」の記事の日本語訳は、「総合解説」2012年8月号に載っています。
[creapasso.comへ戻る]
=====================================
登録:
コメントの投稿 (Atom)
よもぎはドイツ語ではベアムート。かっこよくてお餅につける名前じゃないよね。トリノでパティシエが白ワインとよもぎから作りだしたのがベルモット。
今日のお題は、メイド・イン・イタリーの食材です。(CIR2022年1月号P.37の記事) その食材は、ベルモット。ピエモンテ州トリノで誕生したフレーバード・ワインです。 白ワインにスパイスとハーブを加えて香りをつけたもの。 ところで、ベルモットはドイツ語の“ヨモギWermut”が...
-
グラナ・パダーノの話、その2です。 イタリアで流通しているハードチーズの50%近くを占めるグラナ・パダーノ(AC Nielsen調べ)。 2008年の生産量は、435万5347個でした。 平均的な販売価格は11.05ユーロ/㎏。 イタリアの硬質チーズの平均価格は12.70ユーロな...
-
(CIR)2月号の“ゆでないパスタ”というのは、たっぷりの沸騰した熱湯にパスタを入れて常に沸騰させながらゆでる、といういわゆる伝統的と呼ばれる昔ながらの方法でパスタをゆでない方法です。 プロの技を駆使しながらゆでないでパスタを加熱する方法を取り上げたのがこの記事です。 その一つが...
-
今日のお題はプリーモピアット。今月の「 総合解説 」P.5の料理です。 スパゲッティなんですが、料理名がやたらカッコイイ。 “アサシンのスパゲッティspaghetti all'asssassina”だって。 初めて聞きました。 聞いたこともない料理だったのに、逆にnetに...
0 件のコメント:
コメントを投稿