2014年5月30日金曜日

ウニのパスタ

ブログ再開です。
現在販売中の3月号の解説で、サルデーニャのウニのリングイーネを訳して以来、ウニのパスタ、食べたい病です。
ウニのパスタは、メニューにあればなぜか必ず食べたくなる、ちょっとしたキラーメニュー。




醤油風味の和風パスタもいいですけど、これからのシーズン、海辺で、波の音をBGMに、爽やかな風に吹かれながら、冷えた白ワインと一緒に食べる気分をちょっとでも妄想するなら、醤油も生クリームも入らない、地中海のパスタがいいなあ。

ウニのパスタは、やはりウニの産地の料理。
イタリアで有名なのは、サルデーニャ、シチリア、プーリア、カンバーニアあたりでしょうか。

色んなリチェッタを見ると、イタリアのウニのパスタに使われる1ポーションあたりのウニの数は最低10個以上というのが相場。
イタリアのウニは日本のものより小さい気がするんですが、どうでしょう。
イタリアのウニの水揚げ量が増えるのは冬の終わりから春の初め。
食べ方は、生食、フリッタータ、パスタなど。





ウニは、新鮮で味が濃いので、余計な調味料は何もいらない、というのが産地のシェフたちの自慢。
基本のリチェッタは、まず、にんにくをソッフリットにしてウニを加え、そこにゆでたパスタを入れてあえ、残りのウニとイタリアンパセリで仕上げ。
舟の上で作る、ほぼ基本通りのウニのパスタ。
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プーリアのガッリーポリのウニのパスタ。
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ウニのパスタの動画は、なぜか単純に料理するだけではない面白いものばかり。
この動画は、レストランからシェフが出てくるところから始まるので、料理の動画かと思いきや、なぜかウエットスーツを着込んでウニを採りにいき、ウニの殻を捨てる場面をじっくり見せて終わるという、???な動画でした。
きっとウニは、イタリアの人にとってもちょっと特殊な食材なんだろうなあ。


ウニはイタリア語ではriccio di mare。
riccioは栗のいがとかハリネズミという意味ですよね。
見たまんまです。
では、ここで質問です。
cetrioli di mareと呼ばれる生き物はなんでしょう。
ヒント、certrioli はきゅうりですが、外国のきゅうりは日本のものよりかなり太くてごつい。
英語ではsea cucumber。





海のきゅうりの正体はナマコこでした。







ナマコはもちろんイタリアにもいますが、食べたという話は聞いたことないです。

ウニのパスタの動画はかなり楽しいし、リチェッタも読んでるだけで美味しそうということを発見したので、次回はリチェッタでも。



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関連雑誌『ヴィエ・デル・グスト』2012年3月号、ウニのリングイーネのリチェッタを含む“サルデーニャ料理”の日本語解説は、総合解説2012年3月号に載っています。

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バッカラはノルウェーとイタリアを結ぶ干物貿易の主役で、この航路は1450年作成の世界地図にも記載されるほど重要でした。

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