2014年3月27日木曜日

レアーレとイマーゴ

シェフの料理教室の話に戻ります。
2014年版ミシュランで、2つ星から3つ星になつたレストラン、レアーレ。
彼のことは以前にこのブログで紹介しています。
こちら

『クチーナ・エ・ヴィーニ』誌が彼のリチェッタを紹介したのは3つ星になる2年前の2012年のことでした。
その時の記事には、彼がいかにしてホテルと料理学校を経営するとになったのか、そのいきさつなどが書かれています。

すべては、2007年に16世紀の修道院を含む2500㎡の広大な敷地を購入したことから始まったんだそうです。
この敷地には、果樹園、庭園、養蜂場、ぶどう畑があり、レストランで使う食材やワインも作っています。
さらに、料理学校は、世界にアピールできるプロフェッショナルの養成を目的としています。
レッスンには、3つ星レストランでの仕事も含まれています。

学べる料理は、アブルッツォの農業や牧畜業の伝統、森や丘陵、牧草地で生まれた産物の深い知識から生まれたもの。

授業が始まるのが3月末だそうなので、もう始まったころですかね。
プロコースは生徒が最大15人。
トータル675時間のレッスンで€12000。

アマチュア向けのレッスンは1日で€150のコースなど様々。
レアーレのホテル、カサドンナも1泊€150ぐらいの部屋からあるようです。

詳細はこちらのwebページで。

さて、今月号の解説では、シェフをもう一人紹介しています。
ローマのホテルハスラーのレストラン、イマーゴのフランチェスコ・アプレダ・シェフです。

ローマのスペイン広場の上というロマンチックなロケーションの5つ星ホテルの、そのまた最上階のローマを見渡す360度の眺望に恵まれたレストラン。
新婚旅行でイタリアに来て、最後に一回、高級ホテルでぱあっとユーロを使い切って思い出に残る食事がしたい、というようなリア充さんたちには、まさにうってつけのレストランです。

レストランとシェフ
 ↓



店のwebページはこちら

このシェフ、ナポリ出身ですが、ホテルのオーナーのお声がかりで、なんと東京の帝国ホテルで2年間、働いたそうですよ。
そこでラーメンに出会ったようで、なんだかラーメンに影響を受けたかも?と思われるパスタを発表しています。
アーリオ・オーリオ・ペペロンチーノをイタリア人シェフがラーメン風にアレンジするとどうなるんでしょうか。
発想は面白い。
ちなみにウナギ入りです。

有名シェフが発表したこの料理は、イタリア人にも注目されたようで、ネット状にはシェフの料理そっくりに再現した人たちもちらほら見つかります。
その一人がこちら

シェフの料理はこちら

麺にスズキの粗でとったスープをかけて仕上げます。
ラーメン通に食べさせたいなあ。



-------------------------------------------------------

関連雑誌;『クチーナ・エ・ヴィーニ』2012年2/3月号、『ア・ターヴォラ』2012年2月号、ニコ・ロミートシェフとフランチェスコ・アプレダシェフの記事とリチッェタは、「総合解説」2012年2月号に載っています。

[creapasso.comへ戻る]

=====================================

0 件のコメント:

よもぎはドイツ語ではベアムート。かっこよくてお餅につける名前じゃないよね。トリノでパティシエが白ワインとよもぎから作りだしたのがベルモット。

今日のお題は、メイド・イン・イタリーの食材です。(CIR2022年1月号P.37の記事) その食材は、ベルモット。ピエモンテ州トリノで誕生したフレーバード・ワインです。 白ワインにスパイスとハーブを加えて香りをつけたもの。 ところで、ベルモットはドイツ語の“ヨモギWermut”が...