2013年11月11日月曜日

公共サービス

どうしてるかなあと思ってたら、イタリア便りが届きました。
Grazie! Segnalibroさん。



すっかり冬の気配が漂う北イタリアです。

strada

近所のスーパーまでは徒歩10分。
こんなまっすぐな道が続いています。
とても見通しが良いからか、『あなた、この前歩いてたの見たわよ』と、知らないイタリア人にスーパーで話しかけられたりします。
キョトンとしていると、『去年と同じジャケット着てたから、間違いないわ。あれはあなたよ』 私の数少ないワードローブ、把握されているみたいです(苦笑)。

さて、スーパーに行く途中で見かけるこの植物に、実がなっていました。 これはいったい何だろうって気になっていたんです。

zucchini spinosi


ここは、市が管理する貸農園。リタイアしたシルバー世代を対象に、1区画(15~20㎡位)を年間50ユーロで貸し出しています。

orto


現在、畑には、キャベツやブロッコリー、フィノッキオなどの冬野菜が満載です。

verza


finocchio



日本のように、畝を作っている人をみたことがありません。
そういえば、鍬を使っているのも見たことがなく、みなさん、シャベル(関西で言うところの、大きなスコップ)で土を掘り返していました。
で、気になっていた野菜の正体は、ハヤトウリのようです。


zucchini spinosi


イタリア語で zucchini spinosi (とげのあるズッキーニ) と言うのだと、育てているステファノさんが教えてくれました。 彼は、シチリアのアグリジェント出身。
16歳の時に彼女を連れ、仕事を求めてミラノへ出てきたそうです。
奥さんはもちろんその時の彼女。
『Nonni buoni Paese suoi(仲のいい老夫婦は、同郷のカップル)』だと、笑いながら話してくれました。
ハヤトウリは皮をむき、ソテーにしたりミネストローネに入れたりするそうですが、一番のお勧めは、薄く切ってハムやチーズを挟んでオーブンで焼く、というもの。
セコンドとしていただくそうです。

ところで、私は先月から、市の主催する外国人の為のイタリア語講座に通い始めました。
授業は、数年前まで使っていた小学校の旧校舎で行われます。

scuola


10月~来年の5月までの毎週3時間、授業料は20ユーロ。
ちなみに、去年までは15ユーロでした。
終了すると、履歴書にも書けるという、修了証がもらえるそうです。
クラス分けテストの日、集まった半数は筆記用具を持ってきていませんでした。
テスト用紙が配られると、アルファベットは読めません、とカミングアウトする人がいたり、生徒が問題用紙を広げる机に腰掛けながら、テストについて説明するイタリア人の先生は、市からの資料をすべて忘れてきたため、私の資料を貸してあげたりと、予想通り、波乱万丈な滑り出しでした。
つっこみどころは満載なものの、私のクラスはいいかんじにまとまっていて、そのうち仲良くなったら、モロッコ人のカディーシャに、おいしいクスクスの作り方を教えてもらいたいと、密かに夢見ています。




イタリアでも、黄色だけじゃなくて赤い紅葉が楽しめるんですねー。
きれいですねー。
それに、突っ込みどころは他にもありますよー。

「気になっていた野菜の正体は、ハヤトウリのようです」
と、見たこともない超ディープな野菜の名前をさらっと言うsegnalibroさん、あなた何者?
ハヤトウリって、日本のどこかの地方では一般的な野菜なんでょうか。
“シャベル”に関西限定の謎の解説つけてるところから見て、多分、関西系でっしゃろ。
外国暮らしが長い人は、時々、フォローの仕様もない謎の日本語を使いますねー。ぷぷ。
え私?
おら、東北系だど。
横浜暮らしが長いけど。

イタリア語学校の話は、今後期待できますねー。
日本にも、『日本人の知らない日本語』という、日本語学校を舞台にした面白いマンガがありまっせえ。
ドラマ化もされてます。




ゴメン、話が変なほうにそれちゃった。
次回も期待してまーす。



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