2013年8月19日月曜日

クリンジョネス

今日はパスタの話。
『ラ・クチーナ・イタリアーナ』の記事の解説です。

今日のパスタは、サルデーニャの“クリンジョネス”CulingionesまたはCulurgiones。
イタリア料理のリチェッタを訳して○十年ですが、パスタに関しては、ほぼ毎月、新しい発見があります。
底なし沼のようなパスタのバリエーションの豊かさには、ほんと驚きます。

今回のクリンジョネス、作り方は記事でも細かく説明しているのですが、これは口で言っても文字で読んでも多分わからない。
見てください。

パスタの整形は2:45あたりから。
なんだかぎこちなくつまんでいくうちに、あの不思議な形になっちゃった。




別の人でもう一度。




別の角度から・・・。





この方法、文字にしようと頑張ってみたんですが、力尽きました。

詰め物入りパスタはクリスマスのご馳走の定番ですが、このクリンジョネスもそう。
硬質小麦粉の生地に野菜やチーズを詰めます。


次はベルガものカゾンセイ

生地を丸く切って詰め物を載せるのまでは同じですが、成形の仕方一つでまったく別の料理。
人によって出来上がりの形がまるで違うという不思議なパスタ。





色々調べてみましたが、結論として、餃子タイプのイタリアの詰め物パスタは、形のバリエーションが多すぎて(多分、作る人の数だけある)、どれが本物か、見当もつかない!
みんな、最初に教えてくれた人のリチェッタをしっかり守って受け継いでいるうちに、ちょっとずつ自分流のアレンジが加わっていったんでしょうねー。

サルデーニャのクリンジョネス、ベルガモのカゾンセイ、カルニアのチャルツォンズなど、どれも地元以外では知られていないパスタなので、どれが正しいか、という議論にもならずに、今まで受け継がれてきたんだろうなあ。
こういうパスタは動画の数も少ないので、地元で教わる機会があったら、じっくりマスターして、どんどん紹介して欲しいなー。



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関連誌;『ラ・クチーナ・イタリアーナ』“地方料理の詰め物パスタ”の解説とリチェッタは、「総合解説」2011年11月号に載っています。

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1 件のコメント:

テレビ大阪の志賀と申します さんのコメント...



突然のご連絡、失礼致します。
私、テレビ大阪という日本の放送局で「和風総本家」という番組を
制作しております志賀と申します。
決して、怪しいもの、興味本位での問い合わせでないことをご理解ください。

この度、当番組の「世界で見つけたMade in Japan」という企画で、
イタリアを取り上げることになり、イタリアで活躍する日本製の製品を探しております。
過去に放送させて頂いた回では、下記のようなものを取り上げさせて頂きました。
 ・○○美術館では、その壁面の修復に日本の漆喰が使われている
 ・○○ホテルでは、建物内の補強材として木曽ヒノキが使われている
 ・バイオリン職人の使う工具は日本製
 ・イタリアレストランで使われる調理器具は日本製
 ・静岡のお茶にほれ込み、○○レストランではサービスとして使用されている など

上記はほんの一例ですので、これに捉われず、
どんな些細の情報でも構いませんので、ご協力頂けましたら幸いです。
また、そのような情報をご存知の方などいらっしゃいましたら、
ご紹介頂きたく思います。
大変お忙しいとは思いますが、何卒宜しくお願い申し上げます。



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  テレビ大阪「和風総本家」AD 志賀 裕史

  〒104-0045
  東京都中央区築地1-13-14 NBF東銀座スクエア6F
  TEL : 03-3543-7705/FAX : 03-5550-7227
  携帯 : 080-4109-7841
  Email : wagu137@yahoo.co.jp
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バッカラはノルウェーとイタリアを結ぶ干物貿易の主役で、この航路は1450年作成の世界地図にも記載されるほど重要でした。

(CIR12月号)によると、ヴィチェンツァでは、この料理はCが1つなんだそうです。普通はバッカラはbaccalàでも、ヴィツェンツァでは、Cがひとつのバカラ。んなばかな、と思ったけど、地元のこの料理の専門家たちは、C一つで呼んでました。会の名前の刺繍もC一つ。リチェッタはP.11...