2013年2月14日木曜日

愛の村、ヴィーコ・デル・ガルガーノ

今日はバレンタインデーの話。
『ヴィエ・デル・グスト』の記事、“ガルガーノ”の解説です。

プーリアのガルガーノには、毎年、2月14日になると盛り上がる場所があります。
フォッジャ県のヴィーコ・デル・ガルガーノVico del Garganoという所です。
実はこの町、イタリアでもっとも美しい集落と言われていて、さらに別名、愛の村paese dell'amoreなんだって。
しかも、“キスの小路vicolo del bacio”という幅50㎝に満たない路地があって、ヴァレンタインデーには恋人たちのメッカになるんですって。
いや~、書いているだけで恥ずかしくなりますねえ。
さすがはイタリアですねえ。

まあ、要はですね、この村の守護聖人が、聖ヴァレンティーノなんですよ。
で、この聖人、実は、柑橘果実の守護聖人でもあるんだそうです。
この聖人に祝福されたオレンジを食べてその果汁を飲むと、願いがかなうんだって。
チョコ縛りはないけど、柑橘果実縛りかあ。


2011年のヴィーコ・デル・ガルガーノの2月14日。
祭壇や町中がレモンやオレンジで飾られてますねえ。
 ↓


キスの小道は0:30あたりに出てきます。
 ↓


この地方の名物の一つは、レモン。
フェンミネッロ・デル・ガルガーノ・IGPという品種。
そしてこのレモンから作ったお酒はリモンチーノ。
リモンチェッロはカンバーニア以外ではリモンチーノと呼ばれているんですね。

2011.10.18 - Amman


ヴィーコ・デル・ガルガーノの名物パン。
 ↓
こちらの動画

カルタ・ダ・ムジカと原理は同じで、膨らませて中を空洞にして半分に切るタイプ。
パンはプーリア料理の基本中の基本。
美味しいに違いない!
行く機会があったら、食べとかないとね。




-------------------------------------------------------

関連誌;『ヴィエ・デル・グスト』2011年7月号、“ガルガーノ”の記事は「総合解説」2011年7月号に載っています。

[creapasso.comへ戻る]

=====================================

0 件のコメント:

トンカ豆はバニラの代用品として世に出ましたが、最近の日本のある出来事にそっくりの事実から使用が禁止されました。

きのうはオーストラリアのフィンガーライムとか、聞いたことないフルーツを紹介しましたが、(CIR1月号P.5)の料理で一番謎だったのは、fave tonkaです。 始めて聞いた名前です。いったい何なのか、想像もできません。 ドイツで行われたアイスクリームのワークショップでトンカ豆に...