イタリア料理ほんやく三昧: 神の雫

2011年7月15日金曜日

神の雫

今日は『ガンベロ・ロッソ』に載った小さな記事をご紹介。

『神の雫』というマンガ、読んだことありますか?
2年ほど前に、フランスで世界料理本大賞を取ったことで話題になりましたよね。

その時のニュース

なんでも、フランス語版は10巻までで55万部を発行しているそうで、相当売れています。
2010年には、「ラ・ルビュー・ド・バン・ド・フランス」というワイン専門誌でも作者に賞が贈られました。

ワイン、特にフランスワインがテーマのこのマンガ、ひょっとすると、日本人よりフランス人の方が感情移入しやすいのかもしれませんねえ。
何にせよ、ワインの本場で日本のマンガがこんなに評価されているなんて、うれしい驚きです。

このマンガにはイタリアワインも登場しますよね。
イタリア語版は出版されていませんが、賞を取ったりするたびに、一応イタリアでも紹介されているようです。

『ガンベロ・ロッソ』2009年2月号には、こんな記事が載っていました。



「ワインのマンガ効果」
神咲雫(かんざきしずく)は日本のワインの売り上げに影響を与えるソムリエ。でもマンガの話。

2001年のボルドーのシャトー・モンペラを味わいながら、汗が一滴、彼の左の頬を滑り落ちていく。
神咲雫は、突然、1枚のレコードのイメージに圧倒された。
ギターとフレディー・マーキュリー。

「パワフルで、そのくせとろけるような甘みとキュンとくるような酸味がぐわっと迫ってくる感じだ」
「あのクイーンのボーカルの甘くてハスキーな声を、分厚いギターや重たいドラムで包み込んだような、クラッシックみたいなんだけど、それだけじゃなくて、モダン」
(以上は日本語の原作より)

4年前に初めて登場して以来、この20歳の日本人は、あっという間にアジアのワイン市場に最も影響を及ぼす人物になった。
東京のワインの小売店では、毎週出る彼の評価をチェックして、売り上げや仕入れに生かしている。
台湾や中国の都市部のような新興マーケットでは、彼の薦めに影響を受けて、新しいワイン消費層が誕生している。
神咲雫が、姉と弟の2人組の作者による『神の雫』というマンガの主人公であることは、大した問題ではない。
アジアの読者は彼の言葉に聞き惚れる。

イタリアでこのマンガの影響に最初に気がついたのは、マルケのワインメーカー、ウマニ・ロンキだった。
このバーチャルソムリエが評価を下したら、モンテプルチャーノ・ダブルッツォの売り上げが跳ね上がったのだ。
週刊『モーニング』に連載されている「神の雫」で取り上げられるのは主にフランスワインだが、それらは文字通り、売り上げに影響する。
この現象はニューヨークタイムズでも取り上げられ、「作者の姉弟は今や有名人」と紹介された。





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