2011年4月14日木曜日

カフェ・コレットとヴィン・ブルレ

なんでもイタリアじゃ、まだ4月だと言うのに気温が30度にもなったそうですねえ。
・・・・・、えーと、今日は体が温まるアルコール入りホットドリンクの話です(汗)。
『ラ・クチーナ・イタリアーナ』の解説です。
相変わらず季節ガン無視ですみません。

まずはカフェ・コレット(caffè corretto/カッフェ・コッレット)。

エスプレッソにグラッパ、または他のアルコール飲料(サンブーカ、ウイスキー、ブランデーetc.)を加えたもの。
グラッパは、カップに直接入れる場合とグラッパ用グラスに入れて添える場合があります。

こちらによると、カフェ・コレットの場合、グラッパの香りがコーヒーの強い香りに取りこまれてしまうので、単品種から作った個性を味わうタイプのグラッパより、複数の品種のぶどうから作ったものが適しているそうです。
また、地方によってはコーヒーに加えるのではなく、コーヒーを飲んだ後のカップに入れて飲むこともあるんだとか。


Do-it-yourself caffé corretto kit
フリウリのレストランの光景。
ビンに入っているのはグラッパ。


Caffe corretto
こっちはボトルごと。


こちらもフリウリのカフェ・コレット。
グラッパ用グラスで。


caffè corretto
こちらはトリノ。
なんだかお洒落。


このカフェ・コレット、デミカップでクピッと一杯を、仕事に行く前に飲む人も多いようです。
『ラ・クチーナ・イタリアーナ』では、ホットチョコレート少々とエスプレッソにカルーアを大さじ1杯入れて、ホイップクリームを浮かべたホイップクリーム入りカフェ・コレットを紹介しています。


↓おまけの動画。
ピカチューという名のニャンコがカフェ・コレットをなめて・・・。





次はヴィン・ブルレvin brulé。
砂糖やシナモン入りホットワインですね。

イタリアでは、ブリュレではなくブルレと言います。
ヴはv、ブはb、ルはr、レはl。
日本人には発音するのが難しい言葉ですねえ。


↓ヴィン・ブルレの作り方




材料は、砂糖、ナツメグ、シナモン、クローブ、ノーワックスのレモンとオレンジの皮(色つきの部分)、ボディーのある赤ワイン。
これを鍋に入れて沸騰させ、砂糖が溶けたら念のために火でアルコールを飛ばします。
これを漉して出来上がり。



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関連誌;『ラ・クチーナ・イタリアーナ』2007年12月号
ホイップクリーム入りカフェ・コレットとヴィン・ブルレを含む“冬の伝統料理”のリチェッタは、「総合解説」'07&'08年12月号に載っています。

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2 件のコメント:

くるり さんのコメント...

これは寒い地方から発祥したのでしょうか?

ちなみにグランサッソで案内してくれたじーさんは、エスプレッソに赤ワインを入れたか一緒に飲んでました。この辺りの飲み方だと言ってた気がしますが、じーさん自体はミラノ在住

prezzemolo さんのコメント...

くるりさん
発祥地はフリウリあたりですかねえ。
ナポリではかなりの人が出勤前のバールでカフェ・コレットを一杯やってくらしいです。
エスプレッソに赤ワインですか。
・・・(汗)、です。
なぜ別々に飲まないのか、つっこんどくべきでしたね(笑)

質問、去勢鶏のチョウザメ風て、どんな料理でしょう。想像するとちょっと面白いけど、チョウザメもキャビアも一切入りません。

今日は、ブリュットの意味をトラウマ級に教えてくれたスプマンテ、トレント。クラッシコ・ブリュットに合う料理の話です。リチェッタの日本語訳は(CIR2022年1月号P.35)です。 トレント・クラッシコには、“トレント・クラッシコ・ミッレジマ―ト”と、“トレント・クラッシコ・リゼルバ...