2010年8月27日金曜日

魚のフリットのナンバー1の店

ガンベロ・ロッソが選ぶベスト10シリーズ、前回のフリットナンバー1の店に続いて、今日は2位に選ばれた店の紹介です。

1位はピエモンテ風フリットミストの店で、肉と内臓のオンパレードでしたが、2位は魚のフリット。


2位に選ばれたのは、ダ・ヴィットーリオ Da Vittorio。

ミシュランで3つ星の店ですねえ。
ベルガモ県(ロンバルディア)のブルーザポルトという町にあります。
海のない町の、魚料理が自慢の超高級店の料理がナンバー2とは、ある意味、ガンベロ・ロッソの好みが強く出てますね。

店のhpはこちら

hpによると、店は1966年創業。
創業者は先代のヴィットーリオとブルーナ・チェレーア夫妻で、当時から魚料理を出す店でした。
1970年にはミシュランで1つ目の星がついています。
夫妻には子供が5人いて、長男のエンリコ(通称キッコ)が現シェフ。
ロベルトもシェフ。
フランチェスコはソムリエ。
ロゼッラはホテルとレストランの接客。
バルバラはベルガモ・アルタにあるパスティッチェリーア経営。



Second Generation Family Business - Personal Impressions
店のエントランス。
グランドピアノの上に飾ってあるのはチェレーア家の写真。



Empty Dining Room
店内




魚のフリットゥーラ



インタビューに答えるエリンコの動画。
土曜の夜は110席が埋まるそうで、繁盛してますねえ。
料理を始めたのは7、8歳の時。
お薦めの自慢料理はフラゴリーネ・ディ・マーレ(小型のイイダコ)・アル・ヴェルデ、ベルガモ風ポレンタ添え。







次の動画は、ダ・ヴィットーリオの春のメニュー。
ズッキーニのロワイヤル
じゃがいものクリームと頬肉の煮込み
アスパラガスとスクアックエローネ(フレッシュチーズ)のオルゾット(大麦のリゾット)
ヒラメと子牛の頭肉のテリーヌ
クレーマ・ブリュレ、ピエタチオのクリームとスプーマ・アマーラ、自家製ピッコラ・パスティッチェリーア








ちなみに、ダ・ヴィットーリオは高級店過ぎて手が出ない、という人には、第3位の店はどうでしょうか。

「最高のヴェネチアの海の幸のフリットを出す店」と評された、ヴェネチアのアル・コーヴォ Al Covo。

hpはこちら

“地元の魚と甲殻類のグラン・フリット”
“モエケのフリット”
などがお薦め。

フリットの写真はこちらのページに。
美味しそう!



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関連誌;『ガンベロ・ロッソ』2008年7月号
「フリット、ベスト10」の解説は、「総合解説」'07&'08年7月号に載っています。

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1 件のコメント:

vittorio さんのコメント...

魚担当の時はフリットは 揚げ続けでした、

味がギュッとしまって美味しいですよね、レモンを搾って

やっぱりギンギンに冷えた白ワインですよね、

日本の方はなんだシンプルに揚げただけだろうと思っている人もいたんですが、そこが地中海の海の幸旨さが違いますよね、

いろいろな地方で仕事をさせてもらったのですが、大西洋側は生食向き、地中海は火入れ向きだと思うんです、地中海は魚介の味が濃すぎるから香草を使うと思うんです、
油であげるとその濃さが旨味に変わると思うんです、

とにかくイタリアのフリットは大好きなんです、

私が揚げるそばからカメリエーレ達は食べてしまうんです、怒ると残ったワインを私に持ってきて、もぉ~う怒れないんです(笑)

よもぎはドイツ語ではベアムート。かっこよくてお餅につける名前じゃないよね。トリノでパティシエが白ワインとよもぎから作りだしたのがベルモット。

今日のお題は、メイド・イン・イタリーの食材です。(CIR2022年1月号P.37の記事) その食材は、ベルモット。ピエモンテ州トリノで誕生したフレーバード・ワインです。 白ワインにスパイスとハーブを加えて香りをつけたもの。 ところで、ベルモットはドイツ語の“ヨモギWermut”が...