マルケのパスタメーカーの話、その2。
『ヴィエ・デル・グスト』の記事、「マルケのパスタ」の解説です。
前回のパスタ・ディ・アルドは、生地をカットするタイプの、卵入り乾麺のメーカーでした。
今回は、生地をブロンズのダイス(型)を通して押し出すタイプの造り手をご紹介。
記事ではいくつかのメーカーを取り上げていますが、中でも個性的なのが、アスコリ・ピチェーノのマンチーニ。
hpはこちら。
経営者のマッシンモ・マンチーニ氏は、小麦農家の3代目。
大学で農業科学を学び、小麦の品種改良と栽培技術の改革に取り組む学者肌の実践派です。
彼は、2001年に自らが改良した硬質小麦でパスタを作り始めました。
小麦は全て自社で栽培していて、主に3種類をブレンドしています。
生地をブロンズのダイスに通したら、40度で45~60時間かけて乾燥。
小麦を品種改良から手掛けているだけあって、小麦の香りが感じられる麺にこだわっています。
↑
これがマンチーニのスパゲッティ。
小麦畑の中にあると、麦の穂だかスパゲッティだか分からない、という演出ですねー。
小麦へのこだわり、アピールしてます。
このスパゲッティを食べると、小麦の風味とマルケの田園の香りが感じられるそうですよー。
マンチーニのパスタはこちら。
通販のようです。
麦の穂が波のように揺れる小麦畑が印象的な映画と言えば、『グラディエーター』。
おまけの動画。
グラディエーターのエンディング曲。
『龍馬伝』のオープニングを歌っているリサ・ジェラルドが作曲と歌を担当しています。
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関連誌;『ヴィエ・デル・グスト』2008年5月号
関連記事「マルケのパスタ」の日本語解説は、「総合解説」'07&'08年5月号、P.27に載っています。
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2 件のコメント:
アスコリだったら今度行ったとき買えばいいやと思ったら、通販?あいたたた。
アスコリとマチェラータの中間か。ほんと、あいたたた(笑)。
くるりさん
結局今回は、手に入れるのが大変なブランドばかり選んじゃいましたー。
アルドも量が少ないから、レストランで出してるところあるかなあ。
アルドもマンチーニも、どこで売ってるかとか、どのレストランで出してるのか直接聞くのが手っ取り早そうですね。
あと、CampofiloneのLa Campopfiloneというメーカーの卵入り乾麺も上級品で有名だそうですよー。
hpはlacampofilone.com
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