イタリア料理ほんやく三昧: リチェッタを読む、入門編。その4

2010年2月18日木曜日

リチェッタを読む、入門編。その4

イタリア語のリチェッタ解読、今日は仕上げです。

前回は、詰め物を作ってズッキーニに詰める所まででした。
では最後の文章です。

Passatele in forno solo per scaldarle (non devono gratinare), poi accomodatele nel piatto e sevitele.


なんだかleがやたらとありますねー。
1つずつ見ていきましょうか。


■Passatele

passate+leです。

passateの原形はpassare。
「通す」という意味。

leは女性形・複数の目的格の代名詞で、「それらを」という意味。
それらとは、前の文章に出てくる女性形・複数のある名詞を指しています。

前の文章は、
Raccogliete il composto in una tasca da pasticciere con bocchetta liscia e riempite le zucchine.

この中に、女性形・複数の名詞は1つしかないですね。
le zucchineです。

ということは、passateleは「ズッキーニを通す」ですね。


ズッキーニを何に通すかというと、

■in forno

inは英語と同じ、「中に」。

fornoは基本の単語の1つ。
「オーブン」。

つまり「オーブンに」通すんですね。


■solo per scaldarle

soloは「ただ・・・だけ」。

perは「ために」。

scaldarleはscaldare+le。
「温める」+「それを」。

直訳は、「それをただ温めるためだけに」


■non devono gratinare

nonは「ではない」。

devonoはdovereの三人称・複数形。
「しなければならない」。

gratinareも基本の単語の1つ。
「焼き色をつける」。

直訳は「焼き色をつけてはならない」。


■poi

もうお馴染み、「それから、次に」。


■accomodatele

accomodate+le。

accomodateの原形はaccomodare。
「整える、くつろぐ」。

よく「どうぞお楽に」という意味でaccomodateviと言います。
でも、料理用語の場合は「盛り付ける、置く」という意味。

leはle zucchine。


■nel piatto

nelはin+il。
nel piattoは分解するとin il piatto。

直訳すると「皿の中に」。


■e sevitele

eは「そして」。

selviteleはselvite+le。

selviteの原形はselvire。
直訳は「食事を出す、給仕する」。

leはle zucchine。

直訳は「そしてそれを出す」


■最後の文を最初から全部通して訳すと、
「(詰め物をした)ズッキーニをオーブンに通して温め(焼き色はつけない)、皿に盛り付けてサービスする」



という訳で、一番最初から、全文通して訳してみます。
ズッキーニは端を切り落としてアルデンテにゆで、3つに切って中身をくりぬく。
玉ねぎのみじん切りをバターでソッフリットにし(しんなり炒める)、ズッキーニのくりぬいた部分を入れて炒める。
これをグラナ・パダーノ大さじ1、刻んだ皮むきピスタチオ大さじ1、塩、こしょう、粉にしたアマレッティと混ぜる。
混ぜた材料を丸口金をつけた絞り袋に入れ、ズッキーニに詰める。
オーブンで焼き色がつかない程度に温めて皿に盛り付け、サービスする。



お疲れ様でした~!


おまけの動画。
ズッキーニのリピエーネ各種。


■さやいんげん、スカモルツァ、ハム、グラナ・パダーノ、卵、パン粉の詰め物





■トマト、フォンティーナ、パルミジャーノ、ウインナー、卵の詰め物





どちらも半分に切ってから中身をくりぬくタイプですね。
今回訳したリチェッタは“トロンケット”(丸太型)に切って中身をくりぬく方法ですが、この動画のように半分に切って中身をくりぬく形は“バルケッタbarchetta”(船型)と呼びます。




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5 件のコメント:

vittorio さんのコメント...

これを基にしていろいろ挑戦してみます、

フランス語ではconはバカと言う意味でしたので、イタリアに来たばかりにcon meと言われた時に勝手に(私バカ?)と解釈してしまい、(ノンノンノン)と言ってしまい(ペルケ?)と言われたことがありました(笑)

prezzemolo さんのコメント...

Vittorioさん
えー、conはバカなんですか。
私バカ?って、前川清じゃないんだから~。
料理人のみなさんて、外国に修行に行くと、まずその手の言葉覚えますよね(笑)
ちなみに私がイタリアで最初に覚えた言葉は、Ciao Bellaでーす(青春時代でしたからねー)

vittorio さんのコメント...

ciao bellaっていい響きですね、勝手に私が直訳すると(よぉーねぇちゃん、よぉーお嬢)なんでしょか?今時の日本語こんな言葉使わないですよね(笑)
有名なジェラートメーカーもありますよね、ウ゛ェネチアの時の行きつけのお店がbella veneziaと言う名前でした、

私がイタリアに来て最初に覚えた単語は(シカラファージョ)でした(汗)、悪い響きです、怖くて日本語で言えません、世界で2番目に苦手なんです、昔雇われシェフだった時スタッフにこの言葉を使わせてました(笑)、今の店は完璧に守られています。

vittorio さんのコメント...

温泉に使っていたら思い出しました、私も綺麗な方を見たらイタリア人のマネをして使っていました、懐かしいです(笑)

それが何回も使うと「よぉーお嬢」って言う感覚でした(笑)オーナーがよく使っていました(笑)、ciao bellaと言う歌があってカセットも持っています。

prezzemolo さんのコメント...

Vittorioさん
そうそう、私も最初は言われるたびにニマニマしてたんですが、そのうち、これは「こんちわー」以外の何の意味もない、「ベッラ」はイタリア男が本能的につけてしまう言葉だと気がつきました(笑)