イタリア料理ほんやく三昧: リチェッタを読む、入門編。その2

2010年2月12日金曜日

リチェッタを読む、入門編。その2

イタリア語のリチェッタ読破、前回はズッキーニの下ごしらえまででした。

le zucchineをspuntareしてal denteにlessareし、ognunaを3つのtronchettiにtagliareする。

特に難しくはないですよね。


そして今日訳すのは、ズッキーニに詰める詰め物を作る部分です。


Insaporite la polpa ricavata con un soffritto di burro e cipolla tritata, poi amalgamatela con un cucchiaio di grana, uno di pistacchi pelati e tritati, un pizzico di sale, pepe e gli amaretti sbriciolati.



ちょっと長いので2つに分けてみます。
まずは前半。

Insaporite la polpa ricavata con un soffritto di burro e cipolla tritata,



■この文章は、3つに分けて考えることができれば、もう簡単。
どう分けるかというと、
1. Insaporite
2. la polpa ricavata
3. con un soffritto di burro e cipolla tritata

この文章は、
「2」を「3」で「1」する。
と訳せばいいわけです。

■ここで押さえておきたいのは、語尾を見る習慣。

「2」の最後に、「ricavata」という言葉がありますね。

この言葉の語尾を見てください。
「-vata」
です。
これは、形容詞の性質を持つ過去分詞の女性形・単数です。
簡単に言えば、形容詞の女性形・単数です。
つまり、単数の女性名詞を形容している言葉ですね。
この文章の場合の単数の女性名詞は「la polpa」です。

では次に、「3」の最後の言葉、「tritata」。
これも形容詞の性質を持つ過去分詞で、女性形・単数。

 質問;この言葉は何を形容しているのでしょうか?
 答え;cipolla

「3」にはsoffrittoとburroという名詞も出てきますが、これらは男性形。
tritataはこれらの名詞とは何の関係もない、ということが分かります。

今回の文章はシンプルなので、語尾を意識しなくても何の問題もありませんが、もっと複雑な文になると、語尾を見ないと訳せません。
普段から語尾をチェックする習慣をつけておくのがお勧めです。

たとえば、

Spuntate le cipolle solo per togliere il ciuffo di base poi, con la buccia, infornatele.


という文章。
最後の「infornatele」は、「それをオーブンで焼く」という意味ですが、「それ」とはどれでしょう。
語尾を見ると、「-le」。
つまり女性形・複数。
この文章で女性形・複数の名詞は「le cipolle」だけ。
だから、il ciuffoでもla bucciaでもなく、le cipolleをオーブンで焼く、となります。
もし「infornatelo」だったら焼くのはil ciuffo、「infornatela」だったらla bucciaです。
イタリア語ってファジーな日本語と違って、はっきり白黒つける言葉ですよね。

ちなみにこの文章は、
「玉ねぎは根の部分を切り取り、皮つきのままオーブンで焼く。」
です。


■さて、それでは単語の意味を見ていきましょう。

あーいきなり「insaporite」ですねー。

この単語は、リチェッタには頻繁に登場します。
ところがその割には、ぴったり当てはまる日本語がない!
ちょっとやっかいな単語です。
辞書を引くと、
「味を付ける、風味を添える、味を良くする」
と書いてありますが、そう訳すと少しニュアンスが違ってしまいます。

こういう時は、とりあえず飛ばして、次を見ることに・・・。


次の言葉は、

la polpa ricavata



la polpaは「果肉、実」という意味です。

ricavataは「ricavareした」、つまり「抽出した、取り出した」という意味。
直訳すると、「取り出した果肉」。
この場合は「ズッキーニのくりぬいた部分」のことです。


3つ目の文は、

con un soffritto di burro e cipolla tritata



直訳は、「burroとcipolla tritataのsoffrittoを使って」。

ソッフリットsoffrittoは、イタリア料理の基本中の基本ですよね。
多分、このブログを読んでいるみなさんには、burroとcipolla tritataのsoffrittoは、「バターと玉ねぎのみじん切りのソッフリット」で通じますよね。
一応訳せば、「玉ねぎのみじん切りをバターでしんなり炒めたもの」。


香味野菜のソッフリット





■という訳で、この文章は
2.「ズッキーニのくりぬいた部分を」
3.「バターと玉ねぎのみじん切りのソッフリットで」
1.「味付けする」
となります。

やっぱり1の「味付けする」が変ですよね。
そりゃ確かに、ズッキーニはそれだけでは味がついていないから、味を付ける作業をしようとしていることは分かります。
でも、日本語では「ソッフリットで味を付ける」とは言わないですよねえ。
しょうがないのでここは、「ソッフリットにズッキーニを入れて炒める」とでもしましょうか。

最終的には、
「玉ねぎのみじん切りをバターでソッフリットにし、ズッキーニのくりぬいた部分を入れて炒める。」
という意味ですね。


ふう、長くなりました。
続きは次回に。



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