2009年10月29日木曜日

ミラノのナヴィーリ

今日はミラノの話。

『ヴィエ・デル・グスト』の解説です。


ミラノに行ったら、どこに行きますか?
まずはドゥオモとガレリアあたりでしょうか。
それと、プラダやグッチといったブランド店も外せない。
スカラ座に行く人もいますよね。
ダ・ヴィンチの『最後の晩餐』もありましたねえ。
ミケランジェロの遺作があるスフォルツェスコ城やブレラ絵画館も有名。



ドゥオモ, photo by redbanshee


ミラノを訪れる人は毎年800万人以上。
でも、地中海の国イタリアにあって、そのほとんどが目的はビジネス。
ミラノ県のデータによると、中~上ランクホテルの宿泊客の平均滞在日数は、わすが1.8日だそうで。
しかもこの数字、徐々に短くなりつつあります。

ミラノを訪れる人は多いのに、みんなちゃちゃっと仕事をして通り過ぎて行くだけ・・・。

ミラノ県の観光課としては、ミラノにだって魅力的な場所がたくさんあるのに~と、悔しい思いをしている訳ですねえ。

そんなミラノの観光課もお勧めの、知られざる魅力の一つが“ナヴィーリ”です。


ナヴィーリとは運河のこと。
ミラノの左右を流れるアッダ川とティチーノ川から人工的に通した運河です。
12世紀から建設が始まり、レオナルド・ダ・ヴィンチが設計を試みたこともありました。

最も大きな運河はナヴィーリオ・グランデ。
かつては、運河に沿って貴族の別荘が立ち並ぶ瀟洒な地区だったのだそうです。

それが1930年代になって、船より車、という訳で、運河は次々と埋められて姿を消していきました。
今ではナヴィーリは、主にナヴィーリオ・グランデとナヴィーリオ・パヴェーゼを指す言葉となりました。

で、その運河沿いが、なかなか素敵な雰囲気なんですねえ。
レストランもたくさんあります。
一番有名なレストランは、エツィオ・サンティン氏のアンティカ・オステリーア・デル・ポンテですかね。


ちょっと音がうるさいですが、ナヴィーリの雰囲気を味わえる動画。






こちらはナヴィーリの様々な姿を紹介したフォトギャラリーのページ。
ミラノ近郊とは思えないような、静かな田園風景が広がっています。


ナヴィーリはミラノの中心部からは少し離れているので、1.8日の滞在ではちょっときついかも。



-------------------------------------------------------

関連誌;『ヴィエ・デル・グスト』2008年3月号
“ミラノのナヴィーリ”の解説は、「総合解説」'07&'08年3月号、P.32に載っています。


[creapasso.comへ戻る]

=====================================

4 件のコメント:

Vittorio さんのコメント...

運河のことナヴィーリって言うんですか、カタカナも勉強になります、

私はイタリア人が言ったことを聞いて自分の感覚で単語も調べないでカタカナに勝手にしてしまうので間違いばかりです(笑)

この運河行ったことがあるような…少しヴェネツィアと似ていると思ったような…記憶が定かではないんですが、

私もほとんど仕事だけでした、夜バンでホテルれに行き、朝イベント会場で仕事をして終わったらそのままヴェネツィアにもどるパターンでしたので、ミラノには何回も行っててもあまりミラノをしないんです(笑)

でもドオゥモど最後の晩餐はいきました、ドオゥモすごく綺麗でした、

そうそうイベント会場に行ったらいきなり背中を『バチン』とたたかれて振り向いたら、禁煙のアナウンスをくわえ煙草でしてたミスだったんです、

ミス『よぉーヴィトまたあったなぁー』
私『おはようございます』

ご来店のお客様には『おはようございます、はい、あちらの通路を曲がりまして行かれるとすぐ見つかります、どうそ楽しんで下さいませ』と

私達には『何?あっち』(笑)

prezzemoloさんがおっしゃるように気が強くアイラインばっちりでした、デビルマンでした(すいません)

くるりさんもかなりのイタリア通ですねぇ、

prezzemoloさんとくるりさんがお客様だったら都内のレストランのカメリエーレもうかつなことが言えなくビシッとしますねぇ、イタリア語とかバシバシ出したときには『ただ者ではない』っと態度も変わりますねぇー(笑)

え?私のお店?大衆食堂です。

有り難きお言葉、もったいないです。

ヴァレリー·ジスカールデスタン/フランチェスコ·コッシーガ前大統領がご来店するより緊張しますよ(笑)

prezzemolo さんのコメント...

Vittorioさん
“ナヴィーリ”は、実は日本語式表記でして、本当はnavigliなので、“ナヴィッリ”のほうがイタリア語の発音には近いと思います。
でも、日本人にはgliはうまく発音できないですもんね。

さすがはデビルマン、神出鬼没だあ。

Vittorioさんのお店にみんなで行ける日を楽しみにしてますよー。
緊張するって、何言ってるんですかー、国際コンクールにも出た人が(笑)。

くるり さんのコメント...

ミラノには随分行っていないのですが、今度行く時はナヴィーリもチェックですね−。
でもしばらくは、Vittorioさんのお店に行ける日を夢見て毎日暮らそうっと(笑)
私はいつでもスタンバイOKです。

prezzemolo さんのコメント...

くるりさん
なかなか予定が立たないんですが、いつか絶対行きましょうねー、Vittorioさんのお店。
楽しみにしてまーす。

バッカラはノルウェーとイタリアを結ぶ干物貿易の主役で、この航路は1450年作成の世界地図にも記載されるほど重要でした。

(CIR12月号)によると、ヴィチェンツァでは、この料理はCが1つなんだそうです。普通はバッカラはbaccalàでも、ヴィツェンツァでは、Cがひとつのバカラ。んなばかな、と思ったけど、地元のこの料理の専門家たちは、C一つで呼んでました。会の名前の刺繍もC一つ。リチェッタはP.11...