イタリア料理ほんやく三昧: イタリアの歴史をマンガで知る?

2009年3月9日月曜日

イタリアの歴史をマンガで知る?

まずはクレアパッソからのお知らせ。
次の配本の発送は3月14日の予定です。
遅くなってしまって申し訳ありませ~ん!


さて、今日はちょっと趣を変えて、イタリアの歴史の話。

歴史と聞いて興味が無くなってしまったそこのあなた、まあちょっと待ってください。
確かに歴史の話なんですが、実は今、アニメやマンガの世界で、イタリアの歴史を取り上げたマンガが、ちょっとした話題になっているんですよ。

そのマンガは「Axis powers ヘタリア」。

作者はニューヨークのデザイン大に通う23歳の日本人男性、日丸屋秀和さん。
この人が自身のサイトに掲載しているマンガが発信源で、今では本やアニメにもなっています。
日本だけでなく、世界中にファンがいます。

“ヘタリア”とは、「へたれなイタリア軍」という意味でweb上で使われていた言葉なんだそうです。
どんなマンガかというと、世界の様々な国を擬人化して可愛いキャラクターにし、実際の歴史をネタにしながら展開するコメディー。

確かにおこちゃま向けではありますが、だからと言ってあまり馬鹿にはできませんよー。
神聖ローマ帝国、イタリア戦争、オーストリア=ハンガリー帝国、第二次大戦、そんな時代がこのマンガの舞台なんです!
マンガやアニメでここまでイタリア史を取り上げるなんて、本当に日本のおたく文化って半端じゃない!


ヘタリアの登場人物はこんな国々

マンガはこちらのサイトで読むことができます。
こちらが本家。

アニメはこちらのサイトで配信されています。

第1話
(注!もしあなたがイタリア人なら、広い心で観てください。たわいもない子供向けのアニメです。作者はイタリアのことが好きだからこれを描いたはずです。でも、プライドの高い人は観ない方がいいかもしれません。)


イタリア料理の話をする時は、あなたがイタリアの歴史をある程度知っている、ということが大前提。

例えば以前にストゥルーデルの話をしましたが、このドルチェがイタリアの地方料理になったのは、かつて北イタリアが、オーストリア=ハンガリー帝国の支配を受けていたということが大きな理由の一つでした。
ミラノ風コトレッタの話をした時は、オーストリアのラデツキー将軍がロンバルド=ヴェネト王国の司令官としてミラノに赴任した、という話もしましたねえ。

こういう話をする時に、本当はイタリアの歴史をもっと詳しく説明したいのですが、そうすると複雑すぎて、料理の話より長くなってしまいます。

地方料理の話を書く時は、本で歴史を確認することがよくあります。
実はそっちを調べている時間の方が長かったりするんです。

カダイフという中東系の麺の話を書いた時も、プーリアとイスラエルの歴史的なつながりを知るためにあれこれ調べました。
でも実際の文章になったのは、

「パレスチナは、かつてヨーロッパから十字軍が渡ってエルサレム王国を築いた地。
その十字軍の中継地となったのがプーリアでした。」
の2行。

あーん、もっと説明したいこといっぱいあるんだけどなあ。

そんなジレンマを、ヘタリアは少し癒してくれます。
このマンガを見て、イタリアの歴史に興味を持つ子供たちもいるんだろうなあ・・・。
まあ女の子たちは、歴史どうこうよりもキャラの可愛さに夢中になるようですが。


もちろん、ヘタリアはあくまでギャグ漫画で、歴史を忠実に伝えている訳ではありません。
だからこれを観てイタリア史が分かるとも思わないし、ある程度イタリアの歴史を知らないと面白くありません。
イタリアの擬人化にしても、ちょっと違うよなあ、と激しく思いますが、まあパロディーとはそういうもの。
ただイタリア人の中には、残念ながらここらへんのジョークが理解できなくて不快に思う人もいるようです。
つまり万人向けではない、ということでしょうか。
でも、ヘタリアを観ていると、「世界はみんな仲良くしようよ」、という作者の思いもほんわかと伝わってきます。

ヘタリアは第二次世界大戦を主に描いているので、イタリアだけでなく様々な国が主役として登場します。
そのためか、web上では世界中のファンがヘタリアについて熱く語り合っています。
イタリアの歴史をもっと勉強する気になった、と言う心の広いイタリアの子もいますよ。
歴史を知りたい、と思うきっかけは人それぞれ。
こんなマンガから入ったっていいじゃないですか。
それに、イタリアの歴史を知るとイタリア料理が2倍面白くなる!


おまけ
ヘタリアのコスプレが大受け


おまけその2
ヨーロッパの某国の人が悪のりしました。
イタリアのみなさん、ごめんなさい。
でも、みんな好きなんです。
「パスタあ~!!!!」



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