イタリア料理ほんやく三昧: 栗

2008年11月17日月曜日

秋ということで、柿の次は、の話でも。

castagna
イタリアの栗, photo by Maurizio Zanetti


実はイタリアは、世界でも5本の指に入る栗の生産国。
栗は世界中にある木で、日本の栗とイタリアの栗では、種類も原産地も違うんだそうです。
イタリアの栗は地中海地方原産。


かつてヨーロッパのほとんどの山間部では、栗に依存して生活してきたのだそうです。
実を食べるだけでなく、木は家具や道具にして、枝は薪に。
葉からは肥料を作り、花からは蜂蜜。
渋皮のタンニンは皮をなめす時に使いました。


Castagneto 2007
栗の木, photo by Antonio Moro



そして都会では、焼き栗売りが現れると、秋の訪れの合図。

caldarroste
穴開きフライパンでローストするカルダッロステ, photo by Emiliano


Autumn Taste!
アップで, photo by Stefano Pirri


焦げ具合がいいですねえ。
栗の芳ばしい香りが漂ってきそうです。

カルダッロステは、栗の皮に切り込みを入れてから、ロースト用の穴の空いたフライパンでローストします。
焼き上がったら、布に包んで10分蒸らして皮をむき、新ワインと一緒に食べます。
そうそう、ボジョレー・ヌーヴォーの解禁ももうそろそろですね。
まさに今が焼き栗の食べ時!


イタリア語で栗は、“カスターニェ castagne ”。
品種改良した大型のものは、“マッローニ marroni ”。
ピエモンテのクーネオ辺りが、マッローネの産地として知られています。

クーネオは、マロングラッセの産地としても有名。
マロングラッセは誰が考え出したものなのかはよく分かっていませんが、クーネオ辺りでは、マロングラッセは、サヴォイア家のカルロ・エマヌエーレ一世の料理人が、狩猟肉に詰めるための栗を、水と間違えてシロップで煮てしまったのが最初、という説が、断然支持されています。
つまりピエモンテからフランスに伝わった、という説。
この説によると、サヴォイア家はフランス語を話す一族だったので、最初から、イタリア語の“マッローネ・カンディート”ではなく、フランス語の“マロン・グラッセ”と呼ばれていたのだとか。
そしてルイ14世の時代にフランスに伝わったんだそうで。

もちろん、フランスのリヨンが発祥地という説もありますけどね。


marron glace
マロングラッセ, photo by Robyn Lee



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3 件のコメント:

くるり さんのコメント...

栗って大大大好きなんですが、実はイタリアでまだ食べたことがありません(__;)

しかし焼栗のぷっくりとしておいしそうだこと!ヌーボーと合わるといいだなんて全然知りませんでした。おっしゃれー!

マロングラッセも大好きですが、なんといってもmy No.1は昔母が作ってくれていた栗ご飯。

季節のものを季節の時だけ食べるということがいかに贅沢なことであったのか、今改めて思いますです。

ポモドーロ さんのコメント...

くるりさん。ペルージャのスーパーでは、この時期になると、ノヴェッロと栗がセットで売り出されるんです。もちろん、そのどちらも大山盛りで。穴あきのフライパンで焼いた栗とほろ甘いヴィーノ、友達同士のおしゃべりに最高です。このあたりでは、ちょっと郊外に出れば栗拾いができるし。本当に秋の象徴です。

prezzemolo さんのコメント...

くるりさん
日本の甘栗をつまみにヌーヴォーを飲むのもおつなもんですよん。
栗ご飯!それいい!
決定。今年は栗ご飯とヌーヴォーです。