イタリア料理ほんやく三昧: カネデルリ

2008年6月12日木曜日

カネデルリ

今日は、アルト・アディジェ料理の話、その2。

アルト・アディジェの名物と言えば、

スペック
パン
クラウティ(ザワークラウト)
大麦
チーズ
鹿肉
りんご
淡水魚
などなど。

それらを使った料理の代表的なものが、カネデルリ Canederli。
イタリア風ドイツ語だと、クヌーデル Knödel。
簡単に言えば、パンのニョッキですよね。
トレンティーノ・アルト・アディジェ州全体の名物料理。
でもやっぱり、ドイツやオーストリアの方が有名か。

こちらの動画は、仲間同士のプライベートな食事の様子。
メラーノにスキーにやってきたと思われるグループが、「これがこの地方の典型的な食事」と説明しながら、戸外で、立って食べています。
プレッツェル、ヴルステル、カネデルリ、クラウティ・・・。
飲んでいるのはビール。
ここはイタリアですか?


I miei canederli
カネデルリ, photo by Raphaela


カネデルリは、ロマネスク様式の教会のフレスコ画にも描かれているという古い料理で、農家の主婦が、あり合わせの材料で作った料理がルーツとか。

パン、卵、牛乳といった基本の材料以外は様々なバリエーションがありますが、アルト・アディジェ風の定番は、スペック入り。

スペックの管理組合のhpに、スペック入りカネデルリのリチェッタがあるので、訳してみます。
料理の写真と原文はこちら

スペック入りカネデルリ・イン・ブロード Canederli allo Speck Alto IGP in brodo

材料/4人分
硬くなったパン(やや大型)・・3~4個
熱した牛乳・・2カップ
プレッツェーモロのみじん切り・・大さじ1
玉ねぎ・・小1個
スペック・・150g
卵・・3個
小麦粉・・80g

上質のブロード・ディ・カルネ・・1.25リットル
シブレット・・大さじ2

・小角切りにしたパンとスぺック、プレッツェーモロを混ぜる。
・卵と牛乳を溶き、パンにかけてよく混ぜる。これを20分休ませる。
・玉ねぎの小角切りをバターで炒める。
・休ませた材料に玉ねぎ、小麦粉、塩を加えてよくこね、大きな団子状に丸める。
・熱湯(塩を加える)で15分ゆでる。
・皿に盛り付けて熱いブロードを注ぎ、シブレットを散らす。


下の動画はチーズ入りカネデルリ Canederli al formaggio(ケースクヌーデル Käseknödel)。
硬くなったパンの小角切りに熱した牛乳を吸わせ、卵(パン300gにつき1個)、セミハードチーズ(アジアーゴ、モンタジオ、その他なんでも)、シブレット、小麦粉大さじ1、ナツメグ、塩、こしょうを加えて手でこねます。
これを団子状にしてブロード・ディ・カルネで5~6分ゆで、皿に盛り付けたら溶かしバターをかけてパルミジャーノを散らします。




こちらの動画は、去年のスキーのワールドカップ、女子大回転を何度か制したイタリアのデニス・カルボン選手が作る、ほうれん草のカネデルリ。
3分30秒あたりから料理の場面が登場します。

ゆで上げたカネデルリを半分に切って、チーズと溶かしバターをかけたら出来上がり。
トップアスリートが作るカネデルリも、なかなかおいしそうですねえ。



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関連誌;『ヴィエ・デル・グスト』2006年5月号(在庫なし)
アルト・アディジェの食文化を紹介する記事“ドロミテ”は、クレアパッソの「総合解説」P.24に載っています。


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